教育年報1994年(H6)-193/231page

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 2 館 内 奉 仕

 約13万5千冊の開架図書をはじめ全蔵書が容易に、そして

自由で快適な環境のもとに閲覧できるよう、案内・表示の工

夫や的確な利用者対応に留意した。

 また、利用者の図書館要求を把握し、できるだけそれらを

運営に反映させるために努力した。

 3 館外個人貸出

 一度の来館につき、1人4冊以内で2週間の館外貸出を行

い、未所蔵資料は「予約制度」により提供し、遠隔地の利用

者には最寄りの図書館に返却可能な制度を設けるなどいつで

も、どこでも、誰にでも、求める資料が確実に入手でき、し

かも利用しやすい条件づくりに努めた。

 館外貸出利用者数の割合は一般55.4%、児童44.6%、館外

貸出利用図書冊数の割合は一般50.4%、児童49.6%であっ

た。

〔表4〕館外個人貸出利用者数
区分 人数 構成比(%) 区分 人数 構成比(%)
勤め人 11,043 41.4 学生・生徒 7,920 29.6
自家営業 993 3.7 小計 26,687 100.0
主婦 3,433 12.9 児童 21,524
無職 3,298 12.4 合計 48,211


〔表5〕館外個人貸出利用図書冊数
分類 冊数 構成比(%) 分類 冊数 構成比(%)
総記 1,590 2.3 語学 1,210 1.7
哲学宗教 3,399 4.9 文学 15,591 22.3
歴史地理 6,559 9.4 郷土資料 3,825 5.5
社会科学 11,834 16.9 雑誌 1,917 2.7
自然科学 6,524 9.3 小計 70,014 100.0
工学工業 6,420 9.2 児童 68,805
産業 3,440 4.8 合計 138,819
芸術 7,705 11.0      


〔表6〕入館者数・登録者数
開館日数 入館者数 1日平均 登録者数(児童)
277 251,533 908 15,545(6,190)


 4 特別貸出

 現行の「館外個人貸出」のみでは対応できない事態に対応

するための制度で、対象者、貸出資料、冊数、期間などの面

で配慮を行うものである。


〔表7〕特別貸出状況
貸出先 件数 冊数
官公庁関係 55 185
図書館その他 32 78
会社・事業所 27 53
報道関係 11 32
学校 29 122
一般利用者 47 142
201 612

 
 5 郷土資料

 直接来館して調査研究する利用者の他に、文書や電話等に

よる県内外からの調査依頼が増加している。調査依頼事項も

多分野にわたり、内容も専門化、高度化している。

、 また、文献資料の複写依頼件数、枚数ともに大幅に増加し

た。

  6 逐次刊行物

 調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、

新聞記事の調査等、数多く寄せられ、当館で対応しきれない

ものについては、類縁機関との相互協力により対処した。

 7 児童奉仕

 子どもの豊かな読書生活を願い、利用者のために様々な活

動を行った。

 図書の貸出返却・調査相談業務の他に、特集コーナーを設

け、作家・作品の紹介及びリスト作成を行い、読書のきっか

けを作った。

 事業として「四季のおはなしかい」を定着させ、手作りの

影絵等の上演を行い、子どもが楽しく本と出会う機会を作った。

 また、見学に訪れた幼稚園・小学校の子どもたちには、施

設見学の他に、読書の動機付けとして紙芝居・読み聞かせを

行ったり、家庭学級等でお母さん方に、子どもの読書・絵本

との出会いの大切さをアピールした。

 8 複写サービス

 申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正

・昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため

汚・破損が懸念される。

 非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼

して、利用者に当該資料を提供した。

 〔表8〕複写利用状況
区分 自館処理 他機関依頼
件数 11,796 91 11,887
枚数 133,098 2,236 135,334



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