教育年報1995年(H7)-000-01/256page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

渡邊貞雄


我が国においては、情報化、国際化、科学技術の著しい

進歩、産業・就業構造の変化、高齢化や少子化社会への移

行、労働時間の短縮と自由時間の増加など、広範で急速な

社会変化に的確に対応した文教行政の展開が強く求められ

ております。

県教育委員会といたしましては、このような情勢を踏ま

え「第4次福島県長期総合教育計画」を策定し、

「新世紀ふくしまを担う『明るく個性豊かな人間の育成』」を基本目標

として、教育行政の推進に努めております。本年度は長期総合教育計画がスタートして3年

目にあたる年であり、この目標実現に向けて年度ごとに重点施策を設定し・当該年度におい

て重点的に推進する施策及びその具体化の方向を示し、諸施策の推進に積極的に取り組んで

きたところであります。

主な施策の展開について概観いたしますと、まず、はじめに生涯学習の振興では・学習活

動を支援するための生涯学習情報提供システム「ふくしまマナビィネット」が8割以上の市

町村と結ばれるなど着実な条件整備に努めました。

学校教育につきましては、小・中・高等学校にわたる学力向上の充実に努めるとともに、

子どもたちに豊かな心や創造性を育む教育を積極的に進めてまいりました。県立学校の施設

設備の整備にも特に力を注ぎました。

また、芸術文化の振興や文化財の保護、「ふくしま国体」を契機とした総合的なスポーツ

の振興にも意を用いてきたところであります。

さらに、平成7年は県のシンボル事業でもある第50回国民体育大会「ふくしま国体」(完

全国体)が盛大に開催され、まさに「友よほんとうの空にとべ」のスローガン通りの錦秋の

蒼天下で熱戦が繰り広げられ、男女総合成績において国民体育大会史上最高の得点をあげ総

合優勝に輝き、天皇杯・皇后杯の栄冠を手にし、役員・選手等の関係者はもとより県民にとっ

て心より感動を覚えた年でもありました。

本県教育行政の実績をまとめた平成7年度実績「教育年報」の発刊にあたり、その施策の

一端につきまして申し述べましたが、本誌が本県教育の限りない発展のために、多くの皆様

方に有意義に活用されるよう祈念いたします。

平成8年9月

福島県教育委員会

教書長 渡邊貞雄


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。