教育年報1995年(H7)-002/256page

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各教育事務所に学校アドバイザーとして臨床心理士や教員

OB等の専門家を配置するなど積極的に取り組んだ。

3 高等学校教育関係

(1)学習指導要領改訂に基づく教育課程が実施されたことか

ら、高等学校の教育課程の実施に伴う指導上の諸問題を研

究協議し、その解明を図り、教職員の指導力の向上に資す

る目的を持つ「教育課程運営改善講習会」を県内4地区で

開催した。

(2)教職員現職教育計画に基づいて、各種研修会や講習会を

開催し、教職員の職責にふさわしい資質・能力の向上に努

めるとともに、社会の変化や時代の進展に対応した実践的

指導力を修得させるため、先端技術の研修や海外教育事情

調査、英語担当教員海外派遣事業等を実施した。

(3)進学推進第2期モデル校として11校を指定し、高等学校

生徒の学力向上と大学進学等への進路希望実現を推進する

「学力向上ステップアッププラン事業」の一層の充実に努

めた。

(4)県立高等学校の施設整備事業関係では、福島高等学校他、

延べ36校の校舎・体育館を大規模改造事業(56億5,652万

4千円)で整備し、矢吹高等学校・安積第二高等学校を校

舎増築事業(17億8,027万8千円)で整備。また、産業教育振興法に

基づく施設の整備として、喜多方工業高等学校家庭科総合実習室

(1億6,934万2千円)を整備するとともに、

富岡高等学校に男女共学化施設整備として(9,326

万7千円)、平工業高等学校第二体育館新築事業(2億5,

385万7千円)を整備した。

4 養護教育関係

(1)障害のある児童生徒が、盲・聾・養護学校の公開や共同

活動等を通じ、健常児と親しみをもってふれあい、社会の

一員としていきいきと地域の中で生活できるよう支援する

「いきいきふれあいフェスティバル事業」を実施した。

(2)軽度の心身障害児を担当している小・中学校の通常の学

級の教員を対象として、心身障害児に関する基礎的知識、

支援の方法等についての資質を高める事業として「軽度心

身障害児指導法セミナー」を実施した。

(3)通級による指導をより一層充実、発展させるために、

「ふれあい通級スタディプラン研究協議会」を開催し、指

導の推進に努めた。また、通級による指導の理解と普及の

ために「通級による指導」の手引きを作成した。

(4)盲・聾・養護学校教育の充実を図るため「養護教育改善

対策会議」において、社会参加・自立を図る養護教育の在

り方について研究を行った。

(5)特殊学校の施設整備事業として、盲・聾学校の大規模改

造事業(2億2,230万1千円)、あぶくま養護学校の校舎新

築(8億5,074万5千円)、会津養護学校の校舎増築(1億

8,033万1千円)を行った。

5 文化関係

(1)県立美術館及び県立博物館では、学校週5日制対応事業

の一環として、小・中学生を対象に毎月第2・第4土曜日

の常設展示観覧料を全額免除した。

(2)天然記念物の将来的な保護と活用について検討するため、

「赤井谷地沼野植物群落」及び「尾瀬」についての調査研

究事業に取り組んだ。

(3)県民の教育、芸術及び文化の振興を図るため、美術作品

及び博物館資料の整理・収集と調査研究を計画的に推進し、

常設展・企画展等の充実に努めるとともに、教育普及のた

めの各種事業を行い、本県美術振興の中心施設としての県

立美術館及び県内博物館の中心施設としての県立博物館の

整備充実に努めた。

(4)ふくしま国体秋季大会公開競技のひとつとして

「スポーツ芸術」を実施した。

(5)文化財の調査・保存・活用等の拠点施設としての

「文化財センター」(仮称)について、その具体的内容を検討し、

建設場所(白河市、安達町)を決定した。

6 保健体育関係

(1)広く県民にスポーツ・レクリエーションの場を提供し、

活動を一層促進するため「第4回スポーツ・レクリエーショ

ン祭」を開催した。

(2)本県の地域スポーツの振興と体育指導委員の資質の向上

を図ることを目的に「平成7年度体育指導委員研究大会」

を開催した。

(3)「ふくしま国体」を契機として、取り組んだ成果を学校

教育活動の一層の充実・発展に生かすことをねらいとして

「ふくしま国体推進学校教育関係者連絡協議会」を開催し

た。

(4)近年における社会環境の変容は、児童生徒を取り巻く生

活環境や生活様式を大きく変化させ、新たな健康問題をも

たらしている。こうした問題に適切に対応し、児童生徒が

生涯を通じて積極的に健康を保持増進するためには、学校

における健康教育の充実を図ることが急務であるので、体

力・運動能力の向上をはじめ、保健・安全教育、学校給食

等の一層の推進に努めた。

7 福利厚生関係

教職員一人一人が現職中から退職後までを視野に入れた長

期的な生涯生活設計を自ら確立し実現していくことの重要性

について理解を深めるために、「教職員生涯生活設計推進計

画」のもとに、その普及啓発に努めた。

特に、自ら作成する生涯生活設計づくりを支援するために

「マイライフプランセミナー」を共済組合・互助会が共同で

開催し、教職員の生涯生活設計確立の推進を図った。

なお、国体に関する事業では、「ふくしま国体」の開催県

としてふさわしい成績を収めるために、より一層の競技力向

上を図る事業として、「競技力向上推進総合計画」に基づき、

指導者の養成・確保等を計画的に行い、競技力の向上と県民

スポーツの普及・振興を図るとともに、重点強化合宿事業等

により選手の育成・強化を図った。また、その成果があり、

本県選手団は大活躍を示し、国体史上最高得点で男女総合及

び女子総合優勝を果たし、天皇杯及び皇后杯を獲得した。


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