教育年報1995年(H7)-215/256page

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第14章 福島県立図書館

第1節 概  要

1 運営方針

「図書館の図書館」として機能の充実を図り、県内公共図

書館等が対応困難な事項等に積極的に援助を行うとともに、

情報化時代における図書館として、県民の学習活動に対し、

より多くの資料の収集整備に努め、開かれた図書館として、

県民に広く資料や情報の提供を行い、調査研究のための援助

に努めた。

(1)図書館資料の収集・整備

各部門の基本図書及び参考図書について、計画的に収集

を行い整備充実に努めた。

特に、郷土資料については、悉皆収集に努め、その利用

促進を図った。

(2)調査相談機能の充実

1)調査相談業務の強化

利用者の調査研究を効果的に援助するため、主題別閲

覧体制の充実強化を図るとともに、各種調査相談に迅速

的確に対応するため、二次資料の整備に努めた。

2)相互貸借の推進

図書館資料の利用機会の拡充を図るため、県内外図書

館等との連携を密にし、図書館間相互の貸借による資料

の提供に積極的に努めた。

(3)児童図書研究の推進

市町村立図書館・公民館図書室に対し、児童奉仕のあり

方や、運営の方向性を与えるため、児童図書研究資料の収

集に努め、市町村立図書館・公民館図書室職員の研究学習

の場を提供するとともに、地域・親子読書文庫等の育成に

努めた。

(4)協力事業の推進

1)職員研修の充実

県内の図書館関係職員について、専門職員としての資

質の向上を図るため、研修の充実に努めた。

2)読書活動指導者の養成

県内各地に広がりを見せている読書活動の環を、なお

一層の充実強化のため、地域における読書活動指導者の

養成に努めた。

3)協力車業務の充実

図書館サービス業務の拡充を図るため、県立図書館と

他の公共図書館との連携を強化し、図書館ネットワーク

の確立とその機能強化に努めた。

(5)図書館未設置地域に対する奉仕

図書館未設置町村を対象に、移動図書館車「あづま号」

を定期的に運行させ、図書資料を提供するとともに、読書

施設の運営相談、読書グループの育成等図書館活動の促進

に努めた。

また図書館未設置町村内の家庭文庫・地域文庫等を対象

に、巡回指導、資料貸出しを行い、親と子の家庭内での読

書習慣の形成に努めた。

さらに、市町村に対する図書資料の一括貸出の実施等、

全県的な読書普及活動に努めた。

(6)県立図書館情報ネットワーク事業の推進

県民のニーズが多様化・高度化する中、図書館運営の効

率化・迅速化を図るとともに利用者のサービス向上を目的

に、図書館業務電算化事業の推進に努めた。

2 図書館協議会

(1)図書館協議会委員名

〔任期:平成7年7月18日〜平成9年7月17日〕
条項 氏名 役職名
第1号 車田喜宏 福島県中学校長会長
金田浩一 福島県高等学校長協会副会長
第2号 山本ナカ 福島県婦人団体連合会長
橋本弘一 福島県公民館連絡協議会長
佐々木恵寿 福島県青少年団体連絡協議会長
第3号 高橋啓子 福島県社会教育委員
第5号 柳沼秀雄 福島県議会議員
堀口知明 福島大学名誉教授
伊東律子 日本放送協会福島放送局長
小林忠道 福島商工会議所専務理事

(議長)堀口知明(副議長)金田浩一

(2)会議

1)第1回〔平成7年8月2日於:県立図書館〕

(議題等)

・平成7年度当初予算の概要及び事業計画について

・平成6年度県立図書館の利用状況等について

・県立図書館情報ネットワーク事業計画について

2)第2回〔平成8年2月6日於:県立図書館〕

(議題等)

・平成8年度運営方針について

・平成8年度当初予算(案)及び事業計画の概要について

・平成7年度県立図書館の利用状況等について

・県立図書館情報ネットワーク推進事業について

・蔵書点検に伴う休館について

3 職員研修〔マンスリーセミナー〕

県立図書館職員が、幅広い分野と高度な知識を習得し、そ

の資質の向上を図るとことを目的に、各方面から講師を招き、

研修会を開催した。

また、職員以外にも門戸を開き一般の方の参加者をみた。

(1)第20回〔6月1日開催〕参加43名

・講師堀越ミヤ(やすらぎの家[パンダハウス]

づくりを進める会代表)

・テーマ『ガンの子供とその家族にやすらぎを』


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