教育年報1996年(H8)-002/254page

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ダイヤル化した相談電話での相談や訪問しての相談活動を

実施した。また、いじめ電話対策指導資料を作成し、各学

校での活用を図った。

(5)環境教育推進モデル校を小学校2校、中学校1校を指定

し、環境教育の在り方の研究を進めるとともに、福島、

群馬、新潟三県の児童生徒による「尾瀬子どもサミット」を

実施し、次世代を担う子どもの環境観の育成に努めた。

3 高等学校教育関係

(1)学習指導要領改訂に基づく教育課程が実施されたことか

ら、高等学校の教育課程の実施に伴う指導上の諸問題を研

究協議し、その解明を図り、教職員の指導力の向上に資す

る目的を持つ「教育課程運営改善講習会」を県内4地区で

開催した。

(2)教職員現職教育計画に基づいて、各種研修会や講習会を

開催し、教職員の職責にふさわしい資質・能力の向上に努

めるとともに、社会の変化や時代の進展に対応した実践的

指導力を修得させるため、先端技術の研修や海外教育事情

調査、英語担当教員海外派遣事業等を実施した。

(3)「学力向上ステップアッププラン事業」の一環として

「基礎学力向上推進事業」の対象校を61校に拡大するとと

もに、新たに「大学等志願率向上支援事業」を開始するな

ど、生徒の学力向上と進路希望の実現を図った。

(4)県立高等学校の施設整備事業関係では、福島高等学校他

35校の校舎・体育館を大規模改造事業(59億7,160万6千円)

で整備し、光南高等学校・農蚕高等学校・あさか開成高等学校

を校舎増築事業(14億9,115万5千円)で整備。また、

勿来工業高等学校を校舎改築事業(14億5,848万3千円)で

整備し、会津高等学校は体育館改築事業(4億5,336万7千

円)で整備した。学校用地取得事業では郡山女子高等学校

(7,776.49m、6億1千万円)、小名浜高等学校(3,706m、

1億6,824万7千円)を整備した。

4 養護教育関係

(1)県内の盲・聾・養護学校で学ぶ児童生徒が、社会参加・

自立を目指し、積極的に努力している姿や教育効果を広く

県民に公開するとともに、共同活動等を通じ、障害のない

児童生徒や地域の人々と親しみをもってふれあい、社会の

一員としていきいきと地域の中で生活できるよう

「いきいきふれあいフェスティバル事業」を実施した。

(2)軽度の心身障害児を担当している小・中学校の通常の学

級の教員を対象として、心身障害児に関する基礎的知識、

支援の方法等についての資質を高める事業として

「軽度心身障害児指導法セミナー」を実施した。

(3)心身に障害のある児童生徒の卒業後の社会参加・自立に

向けて、一人一人の実態や地域の条件等に応じた進路指導

についての協議や進路実現のために企業、福祉、労働機関

等の理解啓発を促進し、進路開拓の支援方策を推進するた

め「養護教育進路指導推進事業」を実施した。

(4)教職員現職教育計画に基づいて、各種研修会や講習会を

開催し、教職員の指導力の向上に努めた。

(5)特殊学校の施設整備事業として、盲学校寄宿舎、聾学校・

あぶくま養護学校安積分校の大規模改造事業(8億3,123

万1千円)、あぶくま養護学校の環境整備事業(7,357万

1千円)を行った。

5 文化関係

(1)県立美術館及び県立博物館では、学校週5日制対応事業

の一環として、小・中学生を対象に毎月第2・第4土曜日

の常設展示観覧料を全額免除した。

(2)天然記念物の将来的な保護と活用について検討するため、

「赤井谷地沼野植物群落」及び「尾瀬」についての調査研

究事業に取り組み調査報告書を刊行した。

(3)県民の教育、芸術及び文化の振興を図るため、美術作品

及び博物館資料の整理・収集と調査研究を計画的に推進し、

常設展・企画展等の充実に努めるとともに、教育普及のた

めの各種事業を行い、本県美術振興の中心施設として県

立美術館及び県内博物館の中心施設としての県立博物館の

整備充実に努めた。

(4)文化財の調査・保存・活用等の拠点施設としての

「文化財センター」(仮称)の基本計画を策定した。

6 保健体育関係

(1)広く県民に親しまれた「スポーツ・レクリエーション祭」

を「ふくしまスポーツフェスタ96'」に改名し、新たな生

涯スポーツの振興策の1つとして開催した。

(2)本県の地域スポーツの振興と体育指導委員の資質の向上

を図ることを目的として「平成8年度体育指導委員研究大会」

を須賀川市で開催した。

(3)「平成8年度東部地区学校体育実技指導者講習会」を本

県開催し、最新の指導法の研究と指導者の養成に努めた。

(4)近年における社会環境の変容は、児童生徒を取り巻く生

活環境や生活様式を大きく変化させ、新たな健康問題をも

たらしている。こうした問題に適切に対応し、児童生徒が

生涯を通じて積極的に健康を保持増進するためには、学校

における健康教育の充実を図ることが急務であるので、体

力・運動能力の向上をはじめ、保健・安全教育、学校給食

等の一層の推進に努めた。

7 福利厚生関係

教職員一人一人が現職中から退職後までを視野に入れた長

期的な生涯生活設計を自ら確立し実現していくことの重要性

について理解を深めるために、「教職員生涯生活設計推進計画」

のもとに、その普及啓発に努めた。

特に、自ら作成する生涯生活設計づくりを支援するために

「マイライフプランセミナー」を県・共済組合・互助会が共

同で開催し、教職員の生涯生活設計確立の推進を図った。

なお、次代を担う児童生徒が様々な分野で活躍した。

文化面では、福島女子高等学校が囲碁で全国二連覇、全国

放送コンテストでは創作ラジオドラマ部門で優勝。全国高校

家庭クラブ研究発表会で原町高等学校が二年連続最優秀賞。

全国合唱コンクールでは、高校で安積女子、若松女子、

福島高等学校が金賞。中学で若松第三中学校が金賞、常葉中学校

が銀賞、東中学校(猪苗代)が銅賞を獲得した。スポーツ面

では、全国高校駅伝で田村高等学校が女子は県高校新記録で

三位、男子も四位の入賞。高校バスケット選抜優勝大会で

福島工業高等学校が準優勝に輝いた。


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