教育年報1996年(H8)-226/254page

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の『冬のつどい』に変えていくことも考えている。また、

郵便局の振込み制度を次年度に向け試行した。

 『少年のつどい』のうちの『自然に鍛える少年のつど

い』は、活動に変化を持たせたためもあって、本年度も

自然を十分に満喫できた。『たくましく生きる少年のつ

どい』は、昨年度と同様に、年5回6泊11日にわたって

実施した。参加児童生徒は、自然の中でのキャンプ・登

山・農業体験や集団活動などを通して、自然と触れ合う

ことのすばらしさを体感し、友との交流も図り、新しい

自分自身に気付くこともできた。

2) 『休業土曜日の主催事業』は、自然の家のエリアを主

な活動の場とし、エリア外での活動も加え、内容を充実

し、事業名も参加意欲を喚起するものを考えて7回実施

した。親子での参加が多く見られ事業の趣旨に沿った成

果を得ることができた。

 特に、「そばうちを体験しよう」では、募集定員に達

して申し込みを締め切ってからも、30件の問い合わせが

あったほど盛況であった。来年度からは、利用者が、い

つでもそばうちの体験ができる方向で検討していくこと

にした。

 また、休業土曜日の主催事業は、学校週5日制の受皿

としてスタートしたが、学校外活動を重視する視点から、

ファミリーで1泊する事業も計画していきたい。

(5) 広報活動の推進

 主催事業案内・所報等を県内小・中・養護学校を初め、

公民館・PTA等の社会教育関係団体へ計画的に配付する

とともに、テレビ・ラジオによるPRに努めた結果、利用

者が大変多くなった。

 また、利用者の低年齢化の傾向に鑑み、市内の幼稚園を

訪問し、啓蒙を図った結果、幼稚園の利用申し込みが増え

た。次年度は、スポーツ少年団を中心とした社会教育団体

の訪問を計画している。

(6) 現職教育の充実

 利用団体に喜ばれ、充実した研修が行われるために、利

用状況から課題を把握することにより、各団体が主体的に

研修を推進する手だてについて研修を進めてきた。

 また、本格実施3年目を迎えた学校適応サポートプラン・

青少年自然体験活動推進事業『たくましく生きる少年のつ

どい』は、昨年度の実績を生かすとともに、関係各機関と

の連携を密にし、所員全員の共通理解の下に趣旨に沿った

事業推進に努めてきた。次年度からは、マンネリ化打破の

観点から、「山」における活動に『海』における活動も加

えていきたい。

(7) 安全管理の徹底

 O-157による食中毒が全国的に発生したことを契機に、

食中毒防止の観点から、衛生観念等を見直すことができた。

「衛生管理体制点検票」に基づくチェックや新たに作成し

た「野外炊飯の総合的食中毒防止対策」・「日常点検票」・

「野外炊飯チェックリスト」による所員・利用責任者によ

るチェック体制を整えたため、食中毒は一件もなかった。

食堂に、冷凍庫を購入し、保存食の保存期間を3日間から

2週間に改め、マイナス20度以下で保管するようにした。

 スズメバチの巣が例年より多く見つかり、専門業者に依

頼して除去した。総合的なハチ対策が必要である。

定期的な安全点検・エリア内の巡視を行うことにより、

潜在危険箇所の早期発見と整備・修理に努めてきた。

3 職員組織
職名 所長 次長 主 事
副主査
主任
指導
主事
指導
主事
社会
教育
主事
人員 1 1 各1 1 3 1 9

第2節 施設・設備の概要

1 所在地

 郡山市逢瀬町多田野字中丸山46番地

2 宿泊定員

○ 本館  166名(14部屋)

○ ロッジ 180名(9棟)

○ テント 240名(45張)

3 敷地面積

 237,587.59m2

4 建物面積

 延床面積3,806.08m2

 本館(管理棟・宿泊室・研修室・浴室)、体育館、

食堂、総合活動館、野外活動センター、ロッジ等

5 設備備品等

野外活動設備(サーキット設備、アーチェリー場、

スコアオリエンテーリングコース、マウンテンバイクコース、

フィールドワークコース等)、天体望遠鏡、

運動及び野外活動用具、視聴覚機器等

第3節 利用状況

 郡山少年自然の家を利用できる団体(責任ある指導者が引

率し、適切な活動プログラムを持ち、1泊以上滞在するおお

むね4人以上の団体)は、次のように大別される。

(1) 小学校、中学校、養護学校の児童生徒及び引率者

(2) 少年団体等の構成員及び引率者

(3) その他、所長が適当であると認めた団体(家族等)

本年度の利用団体数は、220団体、利用者数は、実利用

者が、14,694人、延32,812人である。

なお、利用状況の詳細は、次のとおりである。


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