教育年報1997年(H9)-002/258page

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業、3)中・高連携を図るための事業、4)進路指導担当者研

修会、5)教育施策に関する研究会議、を実施し、生徒の進

路実現のための学力向上を図った。

(2) 教職員現職教育計画に基づいて、各種研修会や講習会を

開催し、教職員の職責にふさわしい資質・能力の向上に努

めるとともに、社会の変化や時代の進展に対応した実践的

指導力を修得させるため、先端技術の研修や英語担当教員

海外派遣事業等を実施した。

(3) 県立高校の施設整備事業関係では、福島高校外42校43棟

の校舎を大規模改造事業(62億4,463万8千円)で整備し、

安達東高校・双葉翔陽高校を校舎増築事業(10億1,752万6

千円)で整備。また勿来工業高校を校舎改築事業(18億

7,525万5千円)で整備し、光南高校は体育館改築事業(4

億2,316万6千円)で整備した。さらに、いわき海星高校練習船

を代船建造事業(13億6,648万6千円)で新たに建造し

た。学校用地取得事業では白河旭高校(3,348.14m2、6,970

万円)、安積女子高校(11,687.63m2、7億651万7千円)、

好間高校(1,276m2、4,969万9千円)の用地を取得した。

4 養護教育関係

(1) 訪問教育の児童生徒が、定期的に他の子供たちと交流し

たり、集団学習を行ったりすることができるように、週1

回のスクーリングを試行的に実施した。

(2) 本県の肢体不自由教育の総合的な改善の在り方を研究し、

21世紀を目指す魅力ある肢体不自由教育を推進するため、

学識経験者からなる「肢体不自由教育計画研究会議」を開

催し、『本県における肢体不自由教育の在り方について』

(提言)をまとめた。

(3) 精神薄弱養護学校中等部等の卒業生が、障害の状態及び

能力・適性に応じた更なる教育を受けることができるよう

富岡養護学校に高等部を設置するとともに、

高等部重複障害学級の拡充を図った。

(4) 障害のある児童生徒が「生きる力」を身につけ、社会参

加・自立することができるように、学校間交流、地域間交

流、自然体験学習、社会体験学習等の諸事業に対し、積極

的に支援する「であいふれあいサポートプラン」事業

を実施した。

(5) 障害のある児童生徒が、地域において社会参加・自立す

ることができるように、一人一人の実態に応じた進路決定

の在り方と進路実現のため、関係者の理解啓発を推進する

とともに、進路開拓の支援施策を推進する「養護教育進路

指導推進事業」を実施した。

(6) 教職員現職教育計画に基づき、教職員の経験や職能に応

じた各種研修会や講習会を開催し、教職員の資質や指導力

の向上に努めた。特に、小・中学校の通常学級での軽度の

障害児を担当している教員に対し、障害児及び障害に関し

ての理解を図るため「軽度心身障害児指導法セミナー」を

実施した。

(7) 特殊学校の施設整備事業として、盲学校、聾学校、

西郷養護学校の大規模改造事業(4億9,776万9千円)、

大笹生養護学校外5校の緊急整備事業(1億6,164万8千円)、

富岡・西郷養護学校の高等部設置事業(4,673万8千円)を

行った。学校用地取得事業では、石川養護学校(3,000,47

m2、4,200万円)の用地を取得した。

5 文化関係

(1) 県立美術館及び県立博物館では、学校週5日制対応事業

の一環として、小・中学生を対象に毎月第2・第4土曜日

の常設展示観覧料を全額免除した。

(2) 天然記念物の将来的な保護と活用について検討するため、

「赤井谷地沼野植物群落」及び「尾瀬」についての調査研

究事業に取り組み調査報告書を刊行した。

(3) 県民の教育、芸術及び文化の振興を図るため、美術作品

及び博物館資料の整理・収集と調査研究を計画的に推進し、

常設展・企画展等の充実に努めるとともに、教育普及のた

めの各種事業を行い、本県美術振興の中心施設としての

県立美術館及び県内博物館の中心施設としての県立博物館の

整備充実に努めた。

6 スポーツ健康関係

(1) 地域スポーツの振興・充実を図るため、

(財)福島県スポーツ振興基金事業として「ふくしまスポーツフェスタ」

「生涯スポーツキャンペーン」等を実施した。

(2) 国体を契機に高められた競技力の維持向上を図るため、

シンボルスポーツ地域育成事業、メモリアルスポーツフェスティバル

補助事業、各種競技力向上事業を継続して実施

し、第52回なみはや国体で男女総合16位と健闘した。

(3) 学校保健安全充実の一環として、「全国学校歯科保健研究大会」、

「東北学校保健大会」を開催し成果を上げた。

(4) 栄養教育の推進と衛生管理の徹底を図るため、「学校給

食における衛生管理の手引き」を作成した。

(5) 生涯スポーツの基礎を培うため体育授業の改善と運動部

の充実に努めるとともに「全国高等学校スピードスケート

競技選手権大会」を開催した。

7 福利厚生関係

 教職員一人一人が現職中から退職後までを視野に入れた長

期的な生涯生活設計を自ら確立し実現していくことの重要性

について理解を深めるために、「教職員生涯生活設計推進計

画」のもとに、その普及啓発に努めた。

 特に、自ら作成する生涯生活設計づくりを支援するために

「マイライフプランセミナー」を県・共済組合・互助会が共

同で開催し、教職員の生涯生活設計確立の推進を図った。

 なお、次代を担う児童生徒が様々な分野で活躍した。

 文化面では、福島女子高校が囲碁で全国3連覇。全国高校

家庭クラブ研究発表会で原町高校が3年連続最優秀賞(団体

は2年連続)。全日本合唱コンクールでは、中学で若松第三中、

高校では安積女子、福島高校が金賞。安積女子は同大会

金賞を18年連続19回目の受賞、さらにNHK全国合唱コンクール

でも金賞(内閣総理大臣賞、文部大臣奨励賞)に輝いた。

全日本吹奏楽コンクールでは原町第一中が金賞、

マーチングフェスティバルでは下郷中がグッド・サウンド賞を獲得した。

また、全国高校文芸コンクールで磐城女子高校文芸部が最優

秀賞に輝き文部大臣奨励賞。

 スポーツ面では、全国高校駅伝で田村高校女子、全国中学

駅伝では大熊中女子が第5位入賞を果たした。また、

全日本高校馬術競技大会で相馬農業高校、インターハイ水泳競技

(女子団体:飛び込み)で清陵情報高校が優勝を飾った。


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