教育年報1997年(H9)-135/258page
し、文化財に関する専門的事項について講習を行い、市
町村における文化財保護行政の進展に役立てる。
2) 期日及び場所
平成9年7月31日(木)〜8月1日(金)
サンライフ原町
3) 内容
ア 講義内容および講師
○『屋敷林にみる民俗一自然と人との関係一』
東北学院大学教授 岩崎真幸
○『前方後方墳の世界と東北の古墳』
明治大学名誉教授 大塚初重
イ 現地研修
研修1) 史跡桜井古墳
研修2) 野馬追の里歴史民俗資料館
(3) 文化財保護担当者会議
1) 趣旨
県内市町村の文化財保護行政担当者を対象として、職
務遂行上必要な事項に関する講習会を実施し、文化財保
護に関する知識を高め、もって文化財保護行政の円滑な
推進を図る。
2) 期日及び場所
ア 平成9年6月12日(木)〜13日(金)
イ 福島市「あづま荘」
3) 内容
ア 文化財の保存と活用について
イ 埋蔵文化財関係事務の解説と手続きについて
ウ 文化財保存事業補助制度について
エ 福島県文化振興基金について
オ 文化財登録制度について(文化財保護法の改正)
2 文化財保存調査の推進
(1) 特別天然記念物カモシカ調査
特別天然記念物カモシカの安定的維持、繁殖のため、そ
の保護地域内において、生息状況、生息環境状況等を調査
した。
調査地域
通常調査 朝日・飯豊山系保護地域(福島市、猪苗代町、
北塩原村、喜多方市、熱塩加納村、山都町、西会津町)
特別調査 越後・日光・三国山系保護地域(只見町、
桧枝岐村)
(2) 特別天然記念物尾瀬総合学術調査
特別天然記念物尾瀬の自然と環境を将来にわたって保護
するとともに今後の適正な利用方策を提言するために、
「尾瀬総合学術調査団」による調査を行うとともに、調査
報告書を刊行した。
なお、この調査は平成4年8月開催の「尾瀬サミット」
の合意事項により、三県共同事業として実施している。
(3) 文化財指定調査
歴史上、芸術上又は学術上価値の高い文化財の中から重
要なものを選定し、指定のための調査を行った。
なお、県文化財保護審議会の答申に基づき、平成10年3
月31日付けをもって、次の文化財を県指定重要文化財等と
して指定した。
1) 平成9年度福島県指定文化財
種 別 名 称 員 数 所在の場所 所 有 者 所有者の住所 重要文化財 絵 画 絹本著色達磨図 1幅 会津若松市城東町1番25号
福島県立博物館天寧寺 会津若松市東山町大字石山字天寧208番地 絵 画 絹本墨画著色寒山図・
絹本墨画著色拾得図2幅 会津若松市城東町1番25号
福島県立博物館天寧寺 会津若松市東山町大字石山字天寧208番地 彫 刻 木造薬師如来立像 1躯 南会津郡田島町大字田島字本町甲3872番地の1 薬師寺 南会津郡田島町大字田島字甲3872番地の1 考古資料 常世原田遺跡出土品 一括 会津若松市城東町1番25号
福島県立博物館福島県 福島市杉妻町2番16号 歴史資料 福島県の地籍図帳・地籍 帳・丈量帳 一括 福島市春日町5番54号
福島県歴史資料館福島県 福島市杉妻町2番16号 史跡 大戸窯跡群 会津若松市大戸町大字雨屋 星邦雄 会津若松市大戸町上雨屋443 字余松山丁1790〜1792 高橋庄作 会津若松市門田町大字一ノ堰字村東775 字樋ノ沢丁1795〜1805 渡部隆三 字谷地平丁1817・1823・1830 星幸子 会津若松市門田町大字面川 1831・1832・1834 木村喜代一 字花坂127 字葭ノ沢丁2006・2009 木村孝男 会津若松市大戸町上雨屋136 会津若松市大戸町大字上三寄 二瓶一八 会津若松市大戸町上雨屋448 字中丸甲2401・2402・2404・ 二瓶孝喜 会津若松市大戸町上雨屋474 2405・2406・2407 ・2408・ 佐竹一郎 会津若松市大戸町上雨屋146 2413・2414 ・2415・2416・ 白岩牧雄 会津若松市大戸町上雨屋468 2417・2418 白岩喜代一 会津若松市大戸町上雨屋422 福島県 会津若松市大戸町大字上三寄字南原905 会津若松市大戸町大字上三寄字南原974 福島市杉妻町2番16号 ※重要文化財(美術工芸品) 5件、史跡 1件 計6件