教育年報1997年(H9)-210/258page

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(4) 児童図書・研究図書の収集

児童及び児童図書を研究する利用者のために、児童書で

は、子供たちに読んでほしいと願い選んだ図書・課題図書・

各種受賞図書・教科書に取り上げられている作品の原書及

び郷土出身作家・画家の図書を中心に収集した。

 研究資料については、児童文学や絵本についての作家論・

作品論を中心に収集した。復刻書、雑誌も昨年に引き続き

収集した。

(5) 逐次刊行物の収集と整備

利用者の多様な要望に対応すべく、各分野の定評ある雑

誌を収集すると共に、今年度も文学関係雑誌の復刻版を収

集し、資料の充実を図った。

 新聞については、地元紙、中央紙の収集保存に努め、特

に今年度は、福島新聞の明治期と地元紙のマイクロフィル

ム化により、汚・破損防止に努めると共に、郷土関係記事

のクリッピング等によって利用者の利便を図った。

[表1] 平成9年度逐次刊行物受入整理状況
区分 購入 寄贈
新聞 22 59 81
雑誌 211 922 1,133
官報等 3 3
236 981 1,217

[表2] 平成9年度資料の受入状況
区分 購入 寄贈・他
一般資料 6,683 1,939 8,622
郷土・行政資料 935 3,706 4,641
児童図書 846 12,786 13,632
児童図書研究室資料 991 231 1,222
館外用図書 3,650 2,162 5,812
13,105 20,824 33,929

第3節 館内奉仕

 直接来館あるいは電話や文書による県民の資料・情報要求

が多く寄せられている。

 内容的にも、ここ数年来の多様化、専門化の傾向はますま

す顕著になっているので、資料の充実とともに利用環境の整

備にも努力した。

1 調査相談

 当館に情報や情報源の調査を求める利用者は、本年度も持

続して増加した。これらの要求に可能な限り応えるために、

参考資料の整備はもとより各専門機関との連携、レファレン

スツールの充実、担当職員の資料運用力の向上などサービス

体制の強化に努めた。

その結果は総件数16,592件であった。

[表3] 記録された参考質問の分析」

(単位:件)
区分 郷土 一般 逐次刊行物  小計 児童
資料 人文 社会 自然
口頭 1,231 2,741 3,261 1,161 909 9,303 375 9,678
電話 1,394 1,985 1,070 448 547 5,444 127 5,571
文書 144 969 123 43 56 1,335 8 1,343
2,769 5,695 4,454 1,652 1,512 16,082 510 16,592
11,801

2 館内奉仕

 約14万3千冊の開架図書をはじめ全蔵書が容易に、そして

自由で快適な環境のもとに閲覧できるよう、案内・表示の工

夫や的確な利用者対応に留意した。

 また、利用者の図書館要求を把握し、できるだけそれらを

運営に反映させるために努力した。

3 館外個人貸出

 一度の来館につき、1人4冊以内で2週間の館外貸出を行

い、非所蔵資料は「予約制度」により提供し、遠隔地の利用

者には最寄りの図書館に返却可能な制度を設けるなどいつで

も、どこでも、誰にでも、求める資料が確実に入手でき、し

かも利用しやすい条件づくりに努めた。

 館外貸出利用者数の割合は、一般62.4%、児童37.6%、

館外利用図書冊数の割合は、一般59.1%、児童40.9%であっ

た。

[表4] 館外個人貸出利用者数
区分 人数 構成比(%) 区分 人数 構成比(%)
勤め人 12,841 46.5 学生・生徒 5,871 21.2
自家営業 1,616 5.9 小計 27,617 100.0
主婦 3,365 12.2 児童 16,642
無職 3,924 14.2 合計 44,259

[表5] 館外個人貸出利用冊数

分類 冊数 構成比(%) 分類 冊数 構成比(%)
総記 1,490 2.0 語学 1,117 1.5
哲学宗教 3,989 5.4 文学 14,940 20.1
歴史地理 8,551 11.5 郷土資料 4,099 5.5
社会科学 13,085 17.6 雑誌 1,504 2.0
自然科学 7,307 9.8 小計 74,246 100.0
工学工業 6,827 9.3 児童 51,419
産業 3,852 5.2 合計 125,665
芸術 7,485 10.1  


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