教育年報1997年(H9)-228/258page

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2) 郡山自然の家「友の会」を新たに組織し、自然の家の

良き理解者として、また、運営改善のための情報提供者

として活用することにした。

(6) 特色ある主催事業の開発

1) 学校週5日制対応事業は、休業土曜日に行うことを基

本としているが、新しい発想に基づいた事業が展開され

た。 

 一つは、6月に行われた事業で、『大昔の焼きものづ

くりを体験しよう』という内容のものであるが、第2土

曜日に粘土を使った形づくりを行い、第4土曜日にその

作った物を焼くというように、2回にわたって実施する

というところに特色があった。自分の作った物を焼くと

いうのは、普段なかなかできない体験であり、参加者に

大変好評だった。

 もう一つは、1月に行われた『手づくりの遊びや味を

楽しもう』で、第4土曜日と次の日曜日の2日間にわたっ

て、1泊2日で事業を実施した。親子で「凧づくり」や

「うどん打ち」に取り組み親子の触れ合いを深めること

ができた。

2) 『たくましく生きる少年のつどい』は、活動日数が昨

年度より1日増えて、年5回7泊12日で行われた。今年

度は特に、体験の拡大と他施設との連携を図るという二

つの観点から、いわき海浜自然の家を利用して、いかだ

遊びや磯遊びなどの海型の活動を取り入れたことが特色

として挙げられる。参加者も年々増加しており、一人一

人の自立に結び付いたり、友だちどの交流が深まったり

するなど、多くの成果が見られた。

 『自然に鍛える少年のつどい』は、例年同様3泊4日

で行われたが、登山と猪苗代湖での湖水浴を組み合わせ

た活動を行うなど、新しい取り組みが見られた。次年度

は、アドベンチャー的活動を一層取り入れ、ダイナミッ

クな事業展開が行われるように努めたい。

(7) 安全対策の充実

 「事故はどこでも起こり得る」という認識に立って、所

員の安全意識の向上を図ったり、利用者へ働き掛けをした

りして、積極的な安全教育を行ってきたため、事故等はほ

とんど無かった。

 食中毒防止については、前年度に0-157問題で確立し

た対策を継続して実施してきた。利用者の意識も高く、大

きな問題は無かった。今後も、油断すること無く万全の努

力をしていくことが大切である。

 スズメバチの発生は例年になく多かったが、本館周辺や

ロッジ周辺の点検を毎日行ったことと、利用者からの情報

提供を得て早めの対処をしたことが功を奏し、被害は少な

かった。今後も、地道な点検を継続していく必要がある。

3 職員組織
職名 所長 次長 主 事
副主査
主任
指導
主事
指導
主事
社会
教育
主事
人員 1 1 各1 1 3 1 9

第2節 施設・設備の概要

1 所在地

〒963-0213

郡山市逢瀬町多田野字中丸山46番地

2 宿泊定員

○ 本館  166名(14部屋)

○ ロッジ 180名(9棟)

○ テント 180名(45張)

3 敷地面積

237,587.59m2

4 建物面積

延床面積 3,806.08m2

本館(管理棟・宿泊室・研修室・浴室)、体育館、

食堂、総合活動館、野外活動センター、ロッジ等

5 設備備品等

野外活動設備(サーキット設備、アーチェリー場、

スコアオリエンテーリングコース、マウンテンバイクコース、

フィールドワークコース等)、天体望遠鏡、

運動及び野外活動用具、視聴覚機器等

第3節 利用状況

 郡山少年自然の家を利用できる団体(責任ある指導者が引

率し、適切な活動プログラムを持ち、おおむね4人以上の団

体)は、次のように大別される。

(1) 小学校、中学校、養護学校の児童生徒及び引率者

(2) 社会教育団体の構成員及び引率者

(3) その他、所長が適当であると認めた団体(家族等)

 本年度の利用団体数は、265団体、利用者数は、実利用

者が、16,344人、延利用者数が32,868人である。

 なお、利用状況の詳細は、次の通りである。


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