教育年報1997年(H9)-255/258page
3 「文化福島」の発行
県教育委員会の委託を受けて、昭和45年9月開館と同時に
「福島県文化センター月報」として創刊された。その後、改
称と数度の改変を経て59年4月号より現行の体裁(B5判20
ページ)となり、平成9年4月号より500部増の3,500部発行
となった。平成10年3月号で通巻315号を数え、公立文化施
設がみずから取材し、編集・発行する「文化情報誌」として
のスタイルを確立している。
平成9年4月号から、表紙では「民家再見」(36回)に代
わって「緞帳物語」を、「ふくしまの名著」(107回)に代
わって「文化活動の現場から」をスタートさせた。「緞帳物
語」は県内のホール施設に設置された緞帳を広く紹介する企
画。とかく画一的になりがちなホール施設だが、緞帳の絵柄
については郷土の自然や民俗など地域色豊かな素材をテーマ
にしたものが少なくない。これらをカラー写真で連載、2ペー
ジには説明文を掲載し、30を超える県内ホール施設の存在を
広く知ってもらうことを狙いとした。「文化活動の現場か
ら」は、県内各地でさまざまな文化活動に取り組んでいる人々
の生の声を紹介する企画。県内の文化状況の最前線を探ると
ともに、活動のすすめ方や悩みなど、異ジャンルの活動者に
も励ましや参考となる内容で好評を得ている。
編集方針:本県の歴史と文化に関する話題と情報を収集し
広く県民に提供する。
発行部数:3,500部
内容:各地・各分野で活躍している本県ゆかりの文化
人への依頼記事(「随想」「地域文化を考える」
「私のふるさと」「文化活動の現場から」等)、
取材記事(「今月の人」「トピック」「手仕事
ふるさと」等)、情報提供記事(「文化情報」
「文化日誌」他)
配布先:県内の90市町村・教育委員会・小中高校・大学
・文化施設・文化団体・報道機関、文化庁・国
立国会図書館等県外の主要文化機関・団体他。
残部がある場合は、個人の希望者にも、無償で
配布している。
4 埋蔵文化財調査事業
(1) 分布調査事業
事 業 名 事業内容 事業場所 調査期間 調査面積(m2) 事 業 成 果 福島県内遺
跡分布調査福島空港公園
遺跡分布調査須賀川市 4/22〜11/27 85,900 試掘調査 9遺跡 常磐自動車道
遺跡分布調査いわき市他 4/24〜12/18 169,100
72ha試掘調査 26遺跡
表面調査 20遺跡県営灌漑排水相馬
第二地区遺跡分布調査相馬市 11/19〜11/27 2,000 試掘調査 1遺跡 高規格道路
遺跡分布調査
(あぶくま南道路・
会津縦貫北道路)喜多方市他 11/12〜11/26 185ha 表面調査 24遺跡 矢吹町他 4/14〜5/2 181ha 表面調査 59遺跡
(2) 発掘調査事業
事 業 名 遺跡名 所在地 主な検出遺構と出土遺物 調査期間 調査面積(m2) 摺上川ダム
遺跡発掘調査八方塚A 福島市 竪穴住居跡33 土坑157
塚跡1 縄文土器 石器4/14〜11/14 11,500 獅子内 福島市 竪穴住居跡10 土坑17
集石遺構1 縄文土器
石器 土師器 須恵器4/15〜9/12 10,500 小屋館 福島市 土塁2 掘立柱建物跡6
竪穴住居跡3 溝跡1
門跡2 縄文土器 石器9/16〜11/25 3,000 福島空港公園
遺跡発掘調査関林D 須賀川市 竪穴住居跡9 建物跡5
井戸跡2 木炭窯跡2
縄文土器 炭化栗5/1〜12/2 12,200 関林G 須賀川市 竪穴住居跡5 掘立柱建物跡2
溝跡2 道 跡1 縄文土器 石器 土師器6/10〜10/31 1,840 関林H 須賀川市 竪穴住居跡1 土坑5 ピット5
縄文土器 弥生土器 土師器 石器10/27〜12/3 1,660 関林I 須賀川市 木炭窯跡1 鉄製品 縄文土器 9/16〜11/7 1,100 関林J 須賀川市 木炭窯跡1 土管 瓦 鉄製品 10/6〜12/2 700 深田F 須賀川市 竪穴住居跡1 埋設土器1 土坑3
縄文土器 弥生土器 石器10/20〜11/27 500