教育年報1998年(H10)-000-01/270page

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杉原陸夫
 昨年は、教育委員会制度の発足50年という記念すべき節

目の年でありました。

 県教育委員会におきましても、50年の歩みを振り返るた

め記念誌を刊行し、今後とも県民の教育に寄せる期待に応

えうる教育行政の円滑な推進に努めてまいる考えでありま

す。

 平成10年度は、平成12年度を終期とする「第4次福島県

長期総合教育計画」が完成期に入ることを踏まえ、基本目

標である「新世紀ふくしまを担う『明るく個性豊かな人間

の育成』」の具現化を図るため設定した重点施策の指針に

基づき、教育・文化に対する県民の期待に応身るため.解

決すべき課題を的確に見極め、諸施策事業の推進に積極的に取り組んでまいりました。

 本誌は、県教育委員会が平成10年度に推進した施策事業の概要を取りまとめたものであり

ますが、そのうちの主な施策事業は次のとおりです。

 生涯学習の振興では、県民の生涯にわたる多様な学習活動に資するため、生涯学習の拡充

のための基盤整備をはじめ、社会・家庭教育の充実を図るすこやかハーモニー「心の教育」

総合推進事業、県立図書館での県内図書館情報ネットワーク化、平成12年夏オープン予定で

ある、海についての学習機会を提供する「アクアマリンふくしま」(ふくしま海洋科学館)

の本体工事・生物展示のための諸準備等を推進してまいりました。

 学校教育では、一人ひとりの児童生徒の進路希望の実現を図る学力向上に係る事業の円滑

な推進をはじめ、「心の教育」の充実を図るハートウォームプランの推進や教職員の指導力

の向上に努めるとともに、教育改革を一層進めるため、県立高等学校の整備充実を図る総合

学科の設置や学科改編の実施等を行いました。養護教育においてはノーマライゼーションな

ど時代の理念を踏まえ、高等部重複障害学級や訪問学級の設置等、諸施策事業の推進に努め

ました。

 文化の振興関係では、県総合美術展覧会等の事業を実施したことを始め、平成13年度の開

館に向け、福島県文化財センター白河館(仮称)の建築実施設計・展示設計等に着手しまし

た。

 次にスポーツ・体育の振興におきましては、生涯にわたるスポーツに対する関心や意欲に

応える指導者の養成や資質の向上、学校体育の充実、スポーツをとおした国際交流の推進等、

生涯スポーツの一層の振興や競技力の維持向上のための諸事業・施策を展開してきました。

 以上、平成10年度実績「教育年報」の発刊にあたり、その施策の一端について申し述べま

した。

 なお、昨年8月末から9月上旬にかけての大雨は、学校・文化施設関係にも多大な被害を

もたらしました。その災害状況の概要を一括して取りまとめ掲載することとしました。

 最後に、本誌が本県教育の限りない充実・発展のために、多くの皆様方に有意義に活用さ

れますようお願いいたします。

平成11年9月

福島県教育委員会

教育長 杉原陸夫


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