教育年報1998年(H10)-131/270page
(2) 文化財保護指導講習会
1) 趣旨
文化財に関する知識の普及と愛護精神の高揚を図るた
め、文化財の保護について指導的立場にある関係者に対
し、文化財に関する専門的事項について講習を行い、市
町村における文化財保護行政の進展に役立てる。
2) 期日及び場所
平成10年7月30日(木)〜31日(金)
桑折町中央公民館
3) 内容
ア 講義内容および講師
1) 「福島の仏像〜その形とすがた」
福島県立博物館学芸課長 若林 繁
2) 「中世の城郭とその調査」
国立歴史民俗博物館考古研究部助手 千田嘉博
イ 現地研修
1) 史跡コース
2) 文化財コース
(3) 文化行政担当者会議
1) 趣旨
県内市町村の文化行政担当者を対象として、職務遂行
上必要な事項に関する講習会を実施し、文化財保護等に
関する知識を高め、もって文化行政の円滑な推進を図る。
2) 期日及び場所
ア 平成10年6月1日(月)〜2日(火)
イ 郡山市「ホテルラフィーネ郡山」
3) 内容
ア 文化財の保存と活用について
イ 埋蔵文化財関係事務の解説と手続きについて
ウ 文化財保存事業補助制度について
エ 福島県文化振興基金について
オ 文化財登録制度について(文化財保護法の改正)
2 文化財保存調査の推進
(1) 特別天然記念物カモシカ調査
特別天然記念物カモシカの安定的維持、繁殖のため、そ
の保護地域内において、生息状況、生息環境状況等を調査
した。
調査地域
通常調査 朝日・飯豊山系保護地域(福島市、猪苗代町、
北塩原村、喜多方市、熱塩加納村、山都町、西会津町)
特別調査 越後・日光・三国山系保護地域(只見町、
槍枝岐村)
(2) 文化財指定調査
歴史上、芸術上又は学術上価値の高い文化財の中から重
要なものを選定し、指定のための調査を行った。
なお、県文化財保護審議会の答申に基づき、平成11年3
月31日付けをもって、次の文化財を県指定重要文化財等と
して指定した。
1 平成10年度 福島県指定文化財の指定
種 別 名 称 員 数 所在の場所 所 有 者 所有者の住所 重要文化財 建造物 茶室麟閣 1棟 会津若松市追手町1番1号(若松城本丸跡内) 森川容佑 会津若松市馬場町2番1号 美術工芸品 彫 刻 木造聖徳太子立像 1ク 耶麻郡塩川町大字金橋字金川2090番地 宗教法人 金川寺 耶麻郡塩川町大字金橋字金川2090番 地 工芸品 銅製鰐口 1口 南会津郡只見町大字只見字雨堤1039番地 只見町 南会津郡只見町大字只見字雨堤1039 番地 古文書 陽林寺文書附
陽林寺開祖盛南舜爽大和尚行状3通
1巻福島市小田字位作山13番地 宗教法人 陽林寺 福島市小田字位作山13番地 考古 資料 灰釉印花文瓶子 1口 白河市中田7番地の1
白河歴史民俗資料館白河市 白河市八幡小路7番地の1 重要無形民俗 文化財 槍枝岐歌舞伎 南会津郡槍枝岐村字居平663番 地 千葉之家 花駒座 南会津郡槍枝岐村字下ノ原887番地 天然記念物 伊佐須美神杜のフジ 大沼郡会津高田町字宮林甲4377番地の1 宗教法人 伊佐須美神社 大沼郡会津高田町字宮林甲4377番地 の1