平成12年度教育年報 -003/272page
自然体験活動等の成果の発表・交流、学校外活動モデルガイドブックを作成・配布した。
(4) 女性の生涯学習を促進し、男女共同参画についての意識啓発を図るために、「女性の生涯学習促進総合事業」を実施した。また、女性の学習活動を促進・支援するため、県 内を17地区に分け、それぞれ「女性の生涯学習推進員」を設置した。
(5) 高齢者の多様で高度な学習需要に応えるため、7教育事務所ごとに「グレート・アカデミー」を開設した。また、人材登録の機会を設け、「高齢者人材名簿」を作成・配布し、人材活用の促進に努めた。さらに、高齢者の学習・社会参加活動を促進するため、高齢者ラジオ放送講座「おはよう、いきいきセミナー」を実施した。
(6) 家庭教育の充実を図るため、親が家族において子どもを安心して健やかに育てることができる環境をつくるため、「家庭教育トライアングル事業」を実施した。主なものとして、「家庭教育インストラクター」の育成と「家庭教育支援モデル事業」「家庭再発見フォーラム」等を実施した。
また、家庭教育に関する電話相談「すくすくダイヤル」を24時間対応として拡充を図った。
6 文化関係
(1) 県総合美術展覧会や県文学賞等の事業を実施するとともに、文化振興基金の利活用により、県民文化活動の促進と発表機会の充実に努めた。
(2) 県民の芸術文化の振興を図るため、県立美術館での「棟方志功と斎藤清展」や県立博物館での「海獣パレオバラドキシア展」などの企画展を開催するとともに、県文化センター・県立美術館の施設・設備の充実と、県立博物館の展示機能の充実に努めた。
(3) 郡山市の「大安場古墳」が平成12年9月6日付けで、塩川町の「古屋敷遺跡」が同12月4日付けで史跡に指定され、須賀川市の史跡「上人壇廃寺跡」が同11月15日付けで追加指定された。また、「旧猪股家住宅」ほか9件を福島県指定文化財に指定して文化財の保護を図った。
(4) 各種の開発から埋蔵文化財を保護するため、常磐自動車道など8事業について表面調査・試掘確認調査を実施した。また、現状保存できない遺跡については、あぶくま南道路など6事業で記録保存のための発掘調査を実施し、報告書を刊行した。
(5) 文化財の保存・管理、公開・活用を図るために、文化財センター白河館「まほろん」の建築本体工事を竣工し、環境整備工事、屋内展示工事、屋外展示復元製作、復元品製 作委託、出土品整理・搬送業務委託などを行った。
7 スポーツ健康関係
(1) 地域スポーツの振興・充実を図るため、兜沒県スポーツ振興基金事業として「ふくしまスポーツフェスタ」「生涯スポーツキャンペーン」や「総合型地域スポーツクラプ育成モデル事業」等を実施した。
(2)「スポーツに強いふくしま」の定着を図るため、ビクトリー強化コーチ養成事業、地域における強化拠点整備事業等を推進するとともに、「競技力向上総合システム推進検討会議」で、一貫指導システムを構築するための対応策を検討した。一方、第55回国体では、競技団体の真撃な努力により男女総合19位と健闘した。
(3) 学校における保健安全の充実を図るため、学校保健関係者を対象に、「保健教育指導者研修会」等を実施し、成果を上げた。
(4) 食に関する指導の充実と衛生管理の徹底を図るため、学校栄養職員や衛生管理責任者等を対象に、各種研修会を実施した。
8 福利厚生関係
教職員一人一人が、現職中から退職後までを視野に入れた長期的な生涯生活設計を自ら確立し実現していくことの重要性について理解を深めるために、「第2期福島県教職員生涯生活設計推進計画」のもとに、その普及啓発に努めた。
特に、自ら作成する生涯生活設計づくりを支援するために「ライフプラン講座」を県・共済組合・互助会が共同で開催し、教職員の生涯生活設計確立の推進を図った。
なお、次代を担う本県の児童生徒が様々な分野で活躍した。
文化面では、県立安積女子高等学校合唱部が、全日本合唱コンクール全国大会高等学校の部で21年遵続金賞を受賞、併せて13年連続の文部大臣奨励賞を受賞した。また、会津女子高等学校も金賞を受賞した。
中学校の部で郡山市立郡山第二中学校、会津若松市立第三中学校・安達町立安達中学校の三校が銀賞を受賞、また、全国NHK合唱コンクールで福島大学教育学部附属小学校が奨励賞を受賞した。
さらに、古殿町立大久田小学校が緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞、第48回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会では原町高等学校が「学校家庭クラブ活動」の部で文部大臣賞を受賞した。
スポーツ面では、第55回国体カヌー競技(フラットウォーターレーシング)で競技別女子総合3連覇を成し遂げたのをはじめ、陸上競技少年女子共通 400m リレーで優勝、フェンシング競技少年男子団体で優勝、銃剣道競技では準優勝したほか、文部大臣旗争奪全日本ジュニアソフトテニス・大会中学1年女子団体の部で優勝、全日本ジュニア綱引選手権大会中学生の部で優勝するなど小・中・高校生が活躍した。また、個人でも各種大会において数多くの優勝や上位入賞を果たした。