平成12年度教育年報 -045/272page
2 教職員人事・任用
平成12年度人事に関する方針
教育に対する県民の期待と要望に応え、本県教育の一層の充実と向上発展に期するためには、各学校の教育職員組織及び教育庁職員組織の充実・強化と士気の高揚を図らなければならない。
本委員会は、この実現を図るため、下記の方針に基づき人事異動を行うものである。
T 基 本 方 針
1 全県的視野にたち、適材を適所に配置し、教育効果並びに行政効果の向上を図る。
2 教育の機会均等の理念に立脚し、各学校の教職員組織の充実と均衡に努めるとともに、教育庁職員組織の充実を図る。
3 厳正公平な人事を行い、各学校の教職員及び教育庁職員の士気の高揚を図る。
II 重 点
1〈市町村立学校関係〉
(1)教育の充実に努めるため、有能適格な教職員の採用と新進有為な人材の登用を図る。
(2)教職員組織の充実と均衡に努めるため、計画的な交流の推進を図る。
(3)養護教育及びへき地教育の振興を図るため、適任者を配置するとともに、適正な交流を行う。
(4)管理監督の立場となる職への登用にあたっては、その職責の重要性にかんがみ、適任者を厳選し適所に配置する。
◎ 平成12年度公立小・中学牧人事(平成12年3月未公表)
(1)異動件数
異動件数3,085件(前年度3,174件)89件の減。異動件数が前年度に比べて減少したのは、新採用者数の減少によるものである。
(2)採用について(教諭、養護教諭、事務職員等の区分ごとの数)
教職員としての資質、能力、人物、適性、健康等について判定し選考した。
1 採用者は、小学校57名、中学校45名、養護教諭6名、学校事務職員5名、学校栄養職員2名である。
2 採用者は小学校教員、中学校教員とも昭和55年度以降最も少ない数となっている。
3 教職経験者について、平成11年度採用予定者より受験資格年齢を引き上げた結果、40歳以上45歳未満の者が19名志願し、そのうち2名が名簿登載者となった。
4 一定期間教職経験を積んだ後、へき地校勤務とさせることを意図し、都市、へき地への配置を多くした。特に小・中学校とも、初任者研修のため、大・中規模校への配置を多くした。
(3)交流について
都市・平地、へき地各地域の実態に応じた計画的な交流を進めるとともに、短期間勤務者の転補を抑制することにより、教育活動に専念できるよう配慮した。
(4)昇任について
1 管理職への昇任は校長92名(小学校70名、中学校22名、市立養護学校0名、前年度比4名減)、教頭96名(小学校58名、中学校38名、市立養護学校0名、前年度比2名増)、計188名で前年度に比べ2名の減となった。
2 女子教員の管理職登用に意を用いた。
小学校長8名、中学校長0名、小学校教頭5名、中学校教頭2名を登用した。
3 数頭の昇任数は受考者842名に対し、94名で昇任率は11.2%となっている。
(5)退職について
1 平成11年度末の退職者件数は316名で前年度に比べ17件の減である。
2 退職者の内訳は定年退職者170名、勧奨による退職者89名、普通退職者57名となっている。
3 退職者中、校長は88名(小学校63名、中学校25名、市立養護学校0名)、教頭は5名(小学校3名、中学校2名、市立養護学校0名)となっている。
3 教育職員の免許
(1)教育職員免許状の授与状況
平成12年庭中に本県で授与した教育職員免許状は、総数で2,601件であり、前年度より245件減となっている。
普通免許状は、前年度より224件減で2,559件、臨時免許状は21件減で42件となっている。
普通免許状のうち平成12年度大学卒業者の占める割合は、約83%で、2,171件となっている。
免許状の種類別授与件数は、一次のとおりである。
小学校教諭専修免許状・・・23件
同 一種免許状・・・276件
同 二種免許状・・・37件
中学校教諭専修免許状・・・40件
同 一種免許状・・・645件
同 二種免許状・・・88件
高等学校教諭専修免許状・・・55件
同 一種免許状・・・794件
幼稚園教諭専修免許状・・・1件
同 一種免許状・・・37件
同 二種免許状・・・484件
盲学校教諭一種免許状・・・0件
同 二種免許状・・・2件
聾学校教諭一種免許状・・・1件
同 二種免許状・・・9件
養護学校教諭専修免許状・・・3件
同 一種免許状・・・29件
同 二種免許状・・・15件
養護学校自立活動教諭一種免許状・・・1件
養護教諭一種免許状・・・17件
同 二種免許状・・・2件
小学校助教諭免許状・・・25件
中学校助教諭免許状・・・2件
高等学校助教諭免許状・・・13件