平成12年度教育年報 -049/272page
第2節 学 校 教 育
1 概 要
(1)指導行政の基本方針
今年度は、西暦二千年を目標とする新たな視点と長期的展望にたって策定された「第4次福島県長期総合教育計画」の最終年次に当たる。新世紀ふくしまを担う「明るく個性豊かな人間の育成」を基本目標に、21世紀を担う心豊かでたくましい児童生徒の育成を図るために、
○ 豊かな心と創造性をはぐくむ学校数育の充実
○ 社会の変化に対応した学校教育の充実
○ 社会参加・自立を目指す養護教育の充実
の3つの視点をもとに本県学校教育の推進を因ってきた。
特に、「社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい児童生徒の育成」を重点施策の指針の一つに掲げ、「個性を生かす教育の充実等、教育課程の改善・充実」「生徒指導の充実」「学力向上施策の推進」等9つの観点から施策を展開し、その充実に努めた。
(2)指 導 組 織
義務教育課担当主幹、主任指導主事ほか12名の指導主事等と各教育事務所指導課長、指導主事、各市町村教育委員会指導主事及び教育委員会委嘱学校教育指導委員(下表)によって、幼稚園、小学校、中学校の指導に当たった。
県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 計 指導主事数
(指導課長を含む)8 9 7 9 5 7 8 53 市・町教育委員会
指導主事等数10 18 2 5 0 2 10 47 教科等指導委員数
(養護教育を含む)7 7 8 7 10 8 7 54 生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2 17 学校体育指導委員数 2 2 1 2 1 1 1 10 学校保健指導委員数 1 1 1 1 1 1 1 7 (3)学校教育指導の重点
学習指導要領の趣旨を踏まえ、新しい学力観に基づく教育活動を推進するとともに、本年度も、基礎学力の向上、登校拒否の減少を図るべく、教育課程の改善及び学習指導、生徒指導の充実に努めた。
1 教育内容・方法の改善・充実に努める。
ア 広報誌「教育福島」で学校教育指尊の重点や具体的課題を明確にし、改善に役立つ実践例等を掲載した。
○子供の夢がかなう福島の教育
T 学校教育の推進(4・5月号)
II 基礎学力向上推進支援事業(6月号)
III 授業の改善(9月号)
IV 新教育課程への対応(10月号)
○学校教育指示の重点(1月号別冊)
イ 小・中学校新教育課程説明会を開催し、教員の指導力の向上と学習指導要領の趣旨の実現を図った。
○対象者―校長・教頭及び教諭
ウ 福島県小・中学校教育研究会との共催で教育課程実施上の諸問題を研究し、その改善・充実に努めた。
エ 各種研究学校(地区)を指定し、指導内容や指導方法の改善・充実に努めた。
○教育課程研究指定校(小・中学校各1校)
○研究開発学校(小学校1校)
○生徒指導総会連携推進事業(1町)
○預かり保育推進事業(幼稚園1園)
○幼稚園における子育て支援活動推進調査研究(幼稚園1園)
○人権教育研究指定校(小・中学校各1校)
○学校におけるボランティア等活用推進実践研究(1小学校、5中学校区)
オ 道徳的実践活動推進事業、道徳教育体験活動推進事業、地域の人材を活用した道徳教育推進事業を指定し、道徳教育の改善充実に努めた。
○福島県ハートフル子どもフォーラム
○道徳的実践活動推進会議(1市)
○道徳的実践活動支援事業(1地区)
○道徳教育体験活動推進事業(小学校1校、中学校1校)
○地域の人材を活用した道徳教育推進事業(小学校1校)
カ 指導担当者の資質向上のため研修の充実に努めた。
○指導担当者研究協議会(2回)
○指導課長会議(2回)
2 教職員の資質と指導力の向上に努めた。
ア 小学校、中学校初任者研修の実施
イ 事務職員、教職経験者、校長研修会、新任校長、新任教頭、新任教務主任等の研修会の実施
ウ 授業改善研修会の実施
工 中央研修講座への派遣
オ 英語教育指導者講座への派遣
力 会津大学における英語担当教員のための語学研修への派遣
キ 教員海外派遣の実施
ク 長期研修生(内地留学)の派遣
ケ 教育研究団体に対する援助と指導
コ 教職員研究論文の募集
3 へき地教育担当教員、免許外教科担任教員の研修の充実と指導力の向上に努めた。
ア へき地教育担当教員研修会
イ へき地小規模学校教育研究大会
ウ 中学校免許外教科担任教員研修会
4 幼稚園教育担当教員の研修の充実と指導力の向上に努めた。
ア 幼稚園等新規採用教員研修
イ 幼稚園教育課程理解推進事業中央協議会
ウ 幼稚園教育研究集会
工 保育技術協議会
オ 幼稚園実技講習会
力 園長等運営管理協議会
キ 幼稚園主任等運営協議会