平成12年度教育年報 -096/272page
- ウ
- 障害者自身の自立の実態と自立を可能にする支援体制、社会制度、教育制度、まちづくり等を現地での交流、体験等を通じ習得させ、地域及び県域レベルの障害者福祉に関するリーダーたる人材の育成、モデルたる自立生活の実践者の育成を図る。
2. 実施状況
ア 派遣者 No. 氏名 学校名 備考 1 佐藤公美香県立川俣高等学校 2年 2 野寺正伸県立須賀川養護学校 高等部 3年 3 小野和佳県立平養護学校 高等部 3年 4 渡遷隆幸福島大学教育学部附属養護学校 高等部 2年 5 矢吹淳県立盲学校 高等部専攻 3年 6 安藤ひとみ県立郡山東高等学校 3年 7 石井かおり県立船引高等学校 3年 8 石田ゆかり県立若松女子高等学校 3年 9 佐久間雅子県立安積女子高等学校 3年 10 原田妙子県立富岡養護学校 PTA会員 引率 上野敬子県立船引高等学校 教諭 引率 坪川多喜子県立石川養護学校 養護教諭 引率 加藤賢一県立猪苗代養護学校 教諭 引率・
事務局 吉田雄二養護教育課 指導主事
- イ 派遣国アメリカ合衆国
- ウ 派遣機関平成12年10月17日〜27日(11日間)
- エ 研修内容
- 自立生活運動発祥の地であり、ADA(Americanswith Disabilities Act: 障害をもつアメリカ人法)成立のきっかけとなったバークレー市を中心として、主に次の研修を行った。
- ○ バークレー市自立生活センターでの研修(市センターの現状と課題、運営状況、自立生活プログラムの体験等)
- ○ カリフォルニア大学バークレー校での研修(自立生活運動発祥地の学内センターの現状と課題。学生用支援プログラムの体験等)
- ○ ホームステイによる研修(アメリカ一般家庭における介助システムの研修(自立生活センターによる一般家庭へのサポートシステムの体験を含む。))
- ○ バークレー市及びサンフランシスコ市の視察(教育、雇用、交通、レクリエーション・スポーツ、建築等すべての面において障害者も普通にサービスを受けるいわゆるノーマライゼーションのあり方の体験)
- オ 提言集の発行を行った。(平成13年3月)
(2) であいふれあいサポートプラン
1. 趣旨
障害のある児童生徒等に、学校から出て、積極的に多くの人々と出会い、ふれあう様々な交流の機会を設けることは、児童生徒の経験を広め、社会性を養い、「生きる力」を身に付ける上で、重要な意義をもっている。そこで、盲・聾・養護学校の児童生徒等が、多くの人々と出会い、ふれあい及び自然体験、社会体験を通して、自ら学び、自ら考え、主体的に行動できる「生きる力」を育み、社会参加・自立するのを支援するため、本事業を実施した。2. 実施校(6校)
大笹生養護学校、石川養護学校、いわき養護学校、須賀川養護学校、須賀川養護学校医大分校、須賀川養護学校郡山分校
- 3. 実施状況
- 次のような交流等を各校で計画し実施した。
- ア ふれあい学校間交流
- ○ 盲・聾・養護学校間の交流
- ○ 小・中・高校との交流
- イ ふれあい地域間交流
- ○ 地域や地域住民との交流
- ウ ふれあい自然体験学習
- ○ 海や山での自然体験学習、他団体との集い
- エ 見聞を広げる社会体験学習
- ○ 見学学習、職場見学等の見聞を広める社会体験学習
- オ 学校だより発行
5 訪問教育
通学して教育を受けることが困難な児童生徒に対して行う訪問教育を週3回実施し、登校可能な児童生徒に対して、定期的に他の子供たちと交流したり、集団学習を行ったりすることができるように、1回はスクーリング(登校学習)を実施した。
さらに、大笹生養護学校、郡山養護学校、石川養護学校、会津養護学校、平養護学校では高等部の訪問教育を実施した。実施状況は以下のとおりである。