平成12年度教育年報 -211/272page

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 第15章 福 島 県 立 図 書 館

 第1節 概   要

1運 営 方 針

 県民の生涯にわたる多様な学習活動と調査研究に資するため、計画的に資料の収集整備を図るとともに、「図書館の図書館」として県内公共図書館への支援権能の充実を図り、また、同図書館等との緊密な連携を促進し、県民に情報化時代に即応した図書館サービスの推進を図った。

(1)図書館資料の収集・整備

  各部門の基本図書及び参考図書について、計画的に収集を行い整備充実に努めた。

 特に、郷土資料については、悉皆収集に努め、その利用促進を図った。

(2)調査相談機能の充実

 1. 調査相談業務の強化
   利用者の調査研究を効果的に援助するため、主題別閲覧体制の充実強化を図るとともに、各種調査相談に迅速的確に対応するため、二次資料の整備に努めた。

 2. 相互貸借の推進
   図書館資料の利用機会の拡充を図るため、県内外図書 館等との連携を密にし、積極的な相互貸借による必要資 料の提供に努めた。

(3)児童図書研究の推進

  市町村立図書館・公民館図書室に対し、児童奉仕のあり方、運営の方向性を与えるため、情報の提供、研究資料の収集・提供を行った。あわせて、市町村立図書館・公民館図書室職員の研修会を開催し、その資質の向上に努めた。また、地域・親子読書文庫の育成に努めた。

(4)協力事業の推進

 1. 職貞研修の充実
  県内の図書館関係職員について、専門職員としての資質の向上を図るため、研修の充実に努めた。

 2. 読書活動指導者の育成
  県内各地に広がりを見せている読書活動の環を育て、地域における読書活動指導者の養成に努めた。

 3. 協力車事業の推進
  県立図書館と他の公共図書館とのサービス業務等の連絡調整、並びにサービスの拡大を図り、図書館のネットワークの確立とその強化に努めた。

(5)図書館未設置地域に対する奉仕

  移動図書館車「あづま号」の定期的な運行と、親子読書文庫の巡回等を行う他、市町村援助のための団体貸出及び資料譲与の実施、読書会用テキストの貸出等全県的な読書普及活動に努めた。

(6)県立図書館情報ネットワーク事業の推進

  県民の生涯にわたる多様な学習活動に対応するため、図書館業務の電算化を実施し、図書館奉仕の迅速化・効率化を図るとともに市町村図書館等との情報ネットワークの構築に努めた。

 2 図書館協議会 (1) 図書館協議会委員名

  [任期:平成11年8月8日〜平成13年8月7日]

氏   名 所属団体等名(役職名等)
菅野 武雄 福島県中学校長会
渡部 久弘 福島県高等学校長協会
伊丹 節子 福島県婦人団体連合会(理事)
三島  堆 福島県公民館連絡協議会(会長)
佐々木恵寿 福島県青少年団体連絡協議会(委員)
西内みなみ 桜の聖母短期大学助教授
庄司他人男 前福島大学教授
横沢宏太郎 日本放送協会福島放送局(局長)
内地  捨 福島商工会議所

(議長)庄司他人男 (副議長)渡部 久弘

  (2)会  議[平成12年10月20日 於:県立図書館】

 (議題等)
 ・福島県立図書館運営方針及び事業概要について
 ・福島県立図書館利用状況について
 ・福島県立図書館情報ネットワーク推進事業について

第2節 資料の収集・整理

 県民の資料に対する要求も年々多様化・専門化の傾向が顕著になってきているため、それぞれの分野でよりきめの細かな収集に努めた。

1 図書館資料の収集 (1) 一般資料の収集

 昨年度に引き続き、人文科学・社会科学・自然科学それぞれの部門で参考図書の充実に努めた。また、各部門とも専門分野における基本資料の整備に努めた。

(2) 郷土資料の収集

 うつくしま未来博の資料など、県民の関心が高いテーマに関するものを重点的に収集した。本年も引き続き、Eメールを活用して、県発行行政資料の充実に努めた。

(3) 視聴覚資料の収集

 銅版画家亜欧生田善に関するビデオや、高村智恵子と関わりの深い詩集「智恵子抄」に作曲したCDなど、郷土関連のものを中心として収集した。

(4) 児童図書・研究図書の収集

 児童及び児童図書を研究する利用者のために、子供達に読んで欲しいと願い選んだ図書・課題図書・各種受賞図書


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