平成12年度教育年報 -245/272page

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(3)環境保護の視点に立った環境整備

1)よく手入れされた施設設備を目指して、日常点検や活動開始前の点検をしっかり行うように心掛けた。

2)自然保護に配慮して、自然と共生するコース案内板等の補修及び更新を行ってきた。特に、木にやさしくという考えに立って、針金等による補修を行わないようにした。また、エリア内美化活動への参画を利用団体にも啓蒙した。

3)室内の環境については、季節ごとの掲示に心がけるなど変化のある計画的な掲示を行い、環境を整えた。

(4)多様な二―ズに対応できるプログラムの開発

1)利用団体の研修のねらいも年々多様になってきており、団体の二―ズに応じて弾カ的に対応した。また、利用団体の主体性を生かしたプログラムの推進を図った。

環境プログラムについては、いろいろなネイチャーゲームを用意し、遊びを通じて自然に対する興味関心を高められるようにした。

学社融合プログラムについては、文化財めぐりや近隣の施設を活用したプログラムの推進を図った。

2)既存の活動種目を見直し、改善を加えた。特に、プログラムの内容が実態に合っているかという観点から再吟味して、より多くの利用者が楽しむことのできる内容に改めた。また、活動種目のカードを作成し、利用者に手軽に活用できるようにした。

雨天時の活動を中心とする活動プログラムとして、クラフト活動の充実を図るとともに、雨天でも野外で活動実施した際の対応にも心がけた。

(5)広報活動の展開

1)多くの利用者に利用してもらえるよう、利用拡大に向けて、積極的に広報活動を行ってきた。小中学校はもちろん報道機関を通じた周知活動や、社会教育団体への利用を啓蒙した。

2)利用拡大に向けて、直接利用団体等を回り、生の声を聞き今後の運営改善に生かした。また、新たなる団体を訪問し、利用拡大を図った。

3)所報や主催事業案内、利用ガイド等の改善・充実を図るとともに、利用団体や関係機関との連携を深めた。

(6)特色ある主催事業の開発

1)学校週5日制対応事業としては、本所の特色を生かした事業が展開された。

5月に行われた『登山に挑戦』では、地元の御霊櫃山を活用して、親子で楽しみながら登ることができた。

また、6月の『ビバ!サマーキャンプ』では本所のフィールド及び野営場をフルに活用し、あいにくの天候ではあったもののキャンプを通して親子の絆を深めるとともに、他の家族との交流や親睦が深めることができたと好評であった。

11月に行われた『あなたもそば打ち名人』は、そば打ちは初めてという家族がほとんどであったものの出来栄えもよく、家族で和気あいあいと舌鼓を打っていた。

2)『夢冒険キャンプ』は、1年ぶりに復活した事業で本所と猪苗代湖にて、3泊4日で行った。子ども自身の手による筏づくりや、キャンプ生活を通して、自然との関わりや様々な困難に打ち勝とうとする少年の育成をめざした事業であり、参加した子どもたちからも大好評であった

3)『たくましく生きる少年のつどい』は、年3回に分け5泊8日の期間で実施した。自然体験を重視し、本所での「フィールドワーク」や、猪苗代湖畔での「筏づくり』と「筏遊び」、逢瀬川源流大滝渓谷での「沢登り」など、自然との触れ合う時間を多く設定した。天候にも恵まれた中での活動は、参加者のより積極的な取り組みにより成果が認められた。これらの活動は―人―人の子どもの自立に結び付き、人間関係の拡大や生活経験の拡大につながるとともに、多く保護者からも大変好評であり、多くの成果があった。

(7)安全対策の充実

「事故はどこでもいつでも起こり得る」という認識に立って、所員の安全意識の向上を図り、施設設備の日常点検及び定期点検の実施はもちろんのこと、利用者にたいしても、働きかけ積極的に安全対策を行ってきた。今後とも、引率指導者へも安全意識の向上を図っていきたい。

食中毒防止については、「手洗いの徹底」を働きかけてきた。食事を提供する食堂業者や利用者の意識も高く、大きな問題は無かった。今後も、油断すること無く万全の努力をしていくことが必要である。

スズメバチ対策については、補虫装置を設置してハチを捕獲するというように、先手先手の措置を講じてきたため、被害が1件もなかった。

今後も、安全対策に万全を期すため、的確な情報を収集し対処していく必要がある。

(8)ハード面のエ夫

利用者に快適に利用してもらえるように、与えられた条件の中で、できることは何かを常に考えながらハード面の 改善を行ってきた。特に、利用者からの要望も強く、念願であった本館2階宿泊室を改修をすることができた。また、 利用者が最も多く利用する食堂を、明るく快適な環境にするため、バイキイグ用テーブルを新設し、また、テーブル の配置換えや、それに伴う椅子の数の制限など、ゆとりをもって食事を味わうことのできる生活環境に改善した。

屋外環境では、野営場通路の砕石敷き、観察池の整備など環境保全に努めた。今後も日々工夫し、現状に満足する ことなく、改善のための努力をする姿勢を大切にしていきたい。

第2節 施設・設備の概要

所在地

 郵便番号963-0213
 郡山市逢瀬町多田野字中丸山46番地

宿泊定員

 ○本 館 166名(14部屋)

 ○ロッジ 180名(9棟)


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