平成12年度教育年報 -252/272page
福島県会津自然の家
第1節 概 要
福島県会津自然の家は,恵まれた自然環境の中で,自然に親しむ活動や集団宿泊生活,野外活動を体験することにより心豊かで心身ともに健全な青少年を育成することを目的とした社会教育施設である。
昭和56年4月に開所し,今年度末で20年になり,開所以来の延利用者は92万人を越えた。
今年度は,次の5つの重点目標を掲げ,その達成に努めるとともに,誰もが利用しやすい,魅力的な施設をめざして,運営の改善を図り,時代や利用者の二ーズに対応した社会教育施設の役割に積極的に取り組んできた。
〈重 点 目 標〉
(1) 施設・設備の充実及び安全管理と安全指導の徹底
(2) 施設利用の促進
(3) 利用者の研修活動の充実
(4) 人材の発掘・活用・拡大
(5) 職員研修の充実
1 運営委員会及び職員組織
(1) 運営委員会の組織
運営委員会は1O名で構成し,委員は次のとおりである。
注 ◎印:委員長 ○:副委員長 氏 名
所 属
◎ 竹内 俊
河沼郡会津坂下町長 ○ 長嶺 敏
福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員 小澤 隆
地域住民代表(福島県議会議員) 鈴木 茂郎
福島県小学校長会理事 室井 文輔
福島県中学校長会副会長 根本 正紀
福島県高等学校長会会津支部長 島 一紀
福島県P・T・A連合会副会長 山口 金子
会津坂下町婦人団体連絡協議会会長 高澤 嶽
福島県公民館連絡協議会副会長 古宇田栄増
福島県教育庁生涯学習課主幹 運営委員会は,次のとおり2回実施した。
○ 第1回運営委員会 平成12年7月14日開催
○ 第2回運営委員会 平成13年2月7日開催(2) 職員組織
職
名常
務
理
事
兼
所
長主
幹
兼
次
長主
任
指
導
主
事指
導
主
事社
会
教
育
主
事主
事主
任
運
転
手計 人員 1 1 1 5 1 2 1 12
2 平成12年度重点目標と成果
(1) 施設・設備の充実及び安全管理と安全指導の徹底
1. 施設設備の日常点検を充実させ,利用しやすい施設を目指して整備に努めた。
2. 野外炊飯の際に出る,燃えるゴミ・燃えないゴミ・生ゴミ等の分別処理を徹底し,環境の整備と充実に努めた。
3. 室内の掲示物の工夫を凝らしたり,古い物を交換したりとこれまで以上に室内環境の整備に努めた。
4. 野外活動コースの階段の補修や木の枝の伐採等を定期的に実施し,活動中の事故防止に努めた。
5. 非常時における火災報知機等の操作及び防火施設の点検を定期的に行い,所員が熟練できるようにするとともに,緊急放送等のマニュアルの見直しを進め,施設の保全に努めた。
6. 利用者への携帯用灰皿の貸出しや定期的な活動コースのパトロールを実施し,山火事の防止に努めた。
7. 利用団体事前研修会や到着時のオリエンテーションで蜂や蛇・ウルシの対策を周知し注意を促したり,蜂退治を実施したりして野外活動時の事故防止に努めた。
8. 活動コース中の看板・標識類の点検を随時実施し,利用者のスムーズな活動が実施できるようにするとともに,活動中の事故の防止に努めた。
9. 野外炊飯の生野菜の使用や食材の持ち込みを禁止することを徹底するとともに,器具類の消毒を定期的に実施し,食中毒の防止に努めた。
10. 野外炊飯の検食を継続して実施し,食中毒の防止に努めた。(2) 施設利用の促進
1. 利用団体の目的を十分理解し,目的が達成できるよう柔軟に対応するとともに,可能な限り支援し利用団体の主体性を促すことに努めた。
2. 利用団体の引率者が中心となり活動できるように,引率者と所員との連携を密にし,それぞれの役割分担を明確にして進めた結果,各利用団体の主体性が活動の各場面で見られるようになってきた。
3. 合宿通学の利用を推進し,主に夜の活動場面においても所員がサポートをし,充実した活動を実施することができた。さらに,合宿通学をサポートするプログラムを開発することができた。
4. 所報,主催事業案内の内容を大幅に改善し,利用者に訴える内容に変更するとともに,報道機関,社会教育関係機関や団体との連携を密にして利用の啓蒙を図り,広報活動の充実に努めた。(3) 利用者の研修活動の充実
1. 山型の活動並びに冬季間のスキーなど立地条件の特性を生かした会津自然の家独自の事業の推進に努めた。
2. 現代の青少年の自然体験活動不足を鑑み,現代の子どもの二ーズに対応した内容の主催事業を実施した。