レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -006/451page
2 調査対象
本調査で対象とする分類群の範囲は植物が変種まで、動物が亜種までとし、各分類群における調査対象は次のとおりとした。
植 物 蘚類 苔類 シダ植物 裸子植物 離弁花植物 合弁花植物 単子葉植物 昆虫類 トンボ目、カメムシ目(タガメなどの水生昆虫類)、コウチュウ目、チョウ目 鳥 類 全ての鳥類 また、全ての分類群で明らかに移入種、外来種と判断できるものについては対象としなかった。なお、県内に安定的に生息しているかどうか不明な種については対象種とし、文献による調査や現地調査を実施し、できる限りの情報を集めた。それでも明らかにならないものについては未評価とし、今後の追跡調査を待って判断することとした。
3 選定種の評価方法
植物、昆虫類、鳥類の分類群から選定された種及び亜種・変種(以下「選定種」という。)についての評価を行うため、環境庁(1997)のカテゴリーを基本として次頁に示した「ふくしまレッドデータブックカテゴリーとその定義」を作成した。ただし、カテゴリー定義については、定量的な評価を行うための数値化された県内データが少ないため、定性的要件を採用することとした。
選定種の評価はこの定義に則して行ったが、定量的な評価が可能な選定種については個別に定量 的評価を行った。
ふくしまレッドデータブックカテゴリーと環境庁(1997)カテゴリーの関係
カテゴリー区分内容 内 容
絶滅 環境庁の絶滅と野生絶滅を合わせたカテゴリーとした。 絶滅危惧 環境庁のカテゴリーに準じ、絶滅危惧を絶滅危惧T類と絶滅危惧U類に分けた。
絶滅危惧T類 環境庁のカテゴリーでは絶滅危惧TA類と絶滅危惧TB類に分かれているが、定性的要件だけでは区別が困難なため、これらを合わせて絶滅危惧T類とした。 絶滅危惧U類 環境庁の絶滅危惧U類に準じた。 準絶滅危惧 環境庁の準絶滅危惧に準じた。 希少 福島県独自のカテゴリー区分とし環境庁カテゴリー区分の「情報不足」を包含し、かつ、希少の定性的要件にしたがい区分することとした。 注意 福島県独自のカテゴリー区分として全国的には希少だが、福島県では普通である生物を対象とした。 未評価 福島県独自のカテゴリー区分とし環境庁カテゴリー区分の「情報不足」を包含し、かつ、未評価の定性的要件にしたがい区分することとした。