レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -007/451page

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「ふくしまレッドデータブックカテゴリーとその定義」
区分及び基本概念
定性的要件
絶滅(野生絶滅生物を含む)
Extinct(Extinct in the wild)
(EX+EW)
本県ではすでに絶滅したと考えられるか飼育・栽培下でのみ存続している種および亜種・変種
次のいずれかに該当する種および亜種・変種。
【確実な情報があるもの】
【情報量が少ないもの】
@ 信頼できる調査や記録によりすでに絶滅したことが確認されている。
A 信頼できる複数の調査によっても生息が確認できなかった。
B過去50年間前後の間に、信頼できる生息の情報が得られていない。
絶 滅 危 惧

絶滅危惧T類
Threatened A (A)
絶滅の危機に瀕している種お よび亜種・変種

現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難な種および亜種・変種。

次のいずれかに該当する種および亜種・変種。
【確実な情報があるもの】
【情報量が少ないもの】
@ 既知のすべての個体群で、危機的水準にまで減少している。
A 既知のすべての生息地で、生息条件が著しく悪化している。
B 既知のすべての個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
C ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種および別亜種・別変種が侵入している。
Dそれほど遠くない過去(30年〜50年)の生息記録以後確認情報がなく、その後信頼すべき調査が行われていないため、絶滅したかどうかの判断が困難なもの。

絶滅危惧U類
Threatened B (B)
絶滅の危険が増大している種 および亜種・変種

現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧T類」のランクに移行することが確実と考えられる種および亜種・変種。

次のいずれかに該当する種および亜種・変種。
【確実な情報があるもの】
【情報量が少ないもの】
@ 大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。
A 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。
B 大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
C 分布域の相当部分に交雑可能な別種および別亜種・別変種が侵入している。

準絶滅危惧
Threatened C (C)
存続基盤が脆弱な種および亜種・変種

現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有する種および亜種・変種。

生息状況の推移から見て、種および亜種・変種の存続への圧迫が強まっていると判断されるもの。具体的には分布域の一部において、次のいずれかの傾向が顕著であり、今後さらに進行するおそれがあるもの。
個体数が減少している。
生息条件が悪化している。
過度の捕獲・採取圧による圧迫を受けている。
交雑可能な別種および別亜種・別変種が侵入している。

希少
Threatened (D)
個体数が少ないもしくは生息地が限られている種および亜種・変種

現時点のところ絶滅危惧や準絶滅危惧にも該当しないが、生息条件の変化によって容易に上位のランクに移行する要素を有する種および亜種・変種。

環境条件の変化によって、容易に絶滅危惧や準絶滅危惧のカテゴリーに移行し得る属性(具体的には、次のいずれかの要素)を有している種および亜種・変種。
どの生息地においても生息密度が低く希少である。
生息地が局限されている。
生物地理上、孤立した分布特性を有する(分布域がごく限られた固有種等)。
生活史の一部または全部で特殊な環境条件を必要としている。
注意
Noteworthy (N)
注意すべき種および亜種・変種
本県では一般に見られるが、全国レベルでは貴重であると評価されている種および亜種・変種。
未評価
Not Evaluated (NE)
評価できなかった種および亜種・変種
現在の資料で絶滅の危険性があるかどうかの判定が難しく、以前生息が確認されたものの、現状が不明のもの。確認された種および亜種・変種の生息情報が疑わしいもの。

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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。