レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -067/451page

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絶滅危惧T類 セリ科

ミヤマトウキ(ナンブトウキ)
Angelica acutiloba (Siebold et Zucc.) Kitag. subsp. iwatensis (Kitag.) Kitag. 

【選定根拠】B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】草高20〜80p、径葉を切ると強い香気あり。葉は1〜3回の3出羽状複葉で、やや厚く光沢がある。終羽片は披針形で長さ3〜10p、3深裂して鋭い重鋸歯あり。花期は7〜8月、白色花。花序の枝は細く30〜40本。総苞片は0〜1個、小総苞片は数個。果実は楕円形、長さ4〜6o、幅2〜2.5o、油管は肋間に3〜6、合生面に8〜10個。
【分布】北海道・本州(東北・中部)に分布する。
【県内の分布、生育状況】県中・会津の山地の岩場や裸地。
【生育に影響を与えている要因】薬用採取
【特記事項】生育地周辺の環境を保全するとともに、薬用採取を行わないことが望ましい。
ミヤマトウキ(ナンブトウキ)
 

 

絶滅危惧T類 サクラソウ科

ウミミドリ
Glaux maritima L. var obtusifolia Fern 

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】草高10〜20p。葉は長楕円形で、長さ0.5〜1.5p、やや肉質。7〜9月、葉腋に1個ずつ花をつける。花はがく片が5裂して、白色〜淡紅色となったもので本来の花弁はない。さく果は球形、径3〜4o。多年草。
【分布】北海道・本州北部、アジア、北アメリカに分布する。
【県内の分布、生育状況】海岸の汽水域の湿地にまれに生育する。県内では、新地町のみで確認されている。
【生育に影響を与えている要因】海岸開発、産地局限
【特記事項】沿岸部の湿地開発を抑制するとともに、護岸工事にあたっては岸辺の浅瀬をできるだけ多く残すようにする。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.
ウミミドリ


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