レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -084/451page
絶滅危惧T類 ラン科
イチヨウラン Dactylostalix ringens Rchb. f. 【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】地上に生える多年草。根茎は茎は細く、匍匐する。葉は根生し1枚、広楕円形で長さ4p前後あり、多肉質でかたい。花茎は10〜20pで、6〜7月に茎の先端に1個花をつける。距はない。がく片・側花弁は開出し淡緑色で、紫色の斑点がある。唇弁は白色で3裂する。唇弁の側裂片、中裂片とも紫色の斑点がある。
【分布】北海道から九州に分布する。
【県内の分布、生育状況】中通りや会津地方の山地の樹林下に生え極めてまれである。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、園芸採取
絶滅危惧T類 ラン科
セッコク
Dendrobium moniforme (L.) Sw. 【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】岩場や樹上に着生する多年草。根茎は短く多数の根がある。茎は大きくて20p程、束生し節があって多肉質である。葉は披針形で互生、光沢があり長さ5pほどである。花は白く、5〜6月、古い茎の上部の節ごとに1〜2個つける。背がく片は披針形。側がく片、側花弁は狭楕円形。唇弁は卵状披針形で先がとがる。
【分布】本州〜沖縄、朝鮮・中国・台湾に分布する。
【県内の分布、生育状況】いわき市・矢祭町・会津本郷町・三島町から確認されている。
【生育に影響を与えている要因】園芸採取