レッドデータブックふくしまU 淡水魚類/両生類・爬虫類/哺乳類 - 036/122page

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希少 カエル目 アオガエル科

モリアオガエル
Rhacophorus arboreus (Okada et Kawano)

【選定根拠】d 生活史の中で特殊な環境条件が必要(産卵場の特殊性)
【形態】頭胴長40〜80mm、四肢の指は吸盤が発達しており、樹上生活に適した形態となっている。雌の方が大きく、雄は60mm前後である。また、シュレーゲルアオガエルとの区別は、背中の皮膚のざらつきや目の虹彩の色が本種はオレンジである点などで区別する。
【分布】本州(茨城県を除く)、佐渡島に分布する。
【県内の分布、生息状況】産卵条件を満たす場所が少ない南会津の一部を除く全域で確認されている。生息数は比較的多く、現段階では絶滅の心配はないが、産卵場所は常に水の絶えない場所(池沼等)、卵塊を固定できる木の枝等が存在する場所など限定される。
【生息に影響を与えている要因】池沼開発土地造成森林伐採
【特記事項】産卵場所の環境保全が重要と考えられるため、現在確認されている産卵場所での開発行為については産卵条件の保護を第一に行うことが望ましい。
【生息データ件数】75
モリアオガエル


希少 カエル目 アオガエル科

カジカガエル
Rana rugosa Schlegel

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】頭胴長40〜80mm、体色は茶褐色から灰白色、背中全面をまだら模様が覆う。イボガエルとは背中にイボがないことや四肢に吸盤があることなどで見分けられる。
【分布】本州、四国、九州に分布する。
【県内の分布、生息状況】県内全域の山間部で生息が確認されている。川幅の広い渓流や湖及びその周辺の森林や崖等に生息している。繁殖期は4〜8月、繁殖は渓流中でおこなわれ、卵塊は岩の下に産み付けられる。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採河川開発土地造成水質汚濁
【特記事項】森林伐採や河川開発、土地造成による急激な土砂流入等による河川環境の悪化は産卵に影響を及ぼすので注意を要する。
【生息データ件数】48
カジカガエル


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。