レッドデータブックふくしまU 淡水魚類/両生類・爬虫類/哺乳類 - 037/122page

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希少 カメ目 ウミガメ科

アカウミガメ
Caretta caretta (Linnaeus)
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少b 生息地が局限
【形態】背甲は褐色で長さ約1m、腹甲板は黄色を帯びる。肋甲板数は5枚。頭部が他のウミガメと比較して大きい。四肢はひれ状、前肢の爪は普通左右2対あるが、成体では摩耗して1対になることが多い。
【分布】日本には産卵のために一時的にやってくる。福島県・石川県以南の本州、四国、九州琉球列島で産卵がみられる。
【県内の分布、生息状況】産卵のために上陸した記録があるのは、いわき市の勿来海岸と永崎海岸、四倉海岸のみである。その中で自然孵化が観察されているのは勿来海岸のみで、最近では2001年6月末の産卵、8月末の自然孵化が確認されている。
【生息に影響を与えている要因】生息地局限海岸開発
【特記事項】ワシントン条約付属書Tに記載され、種の保存法国際希少野生動植物種に指定され、アクアマリンふくしまにおいて保護活動がなされている。
【生息データ件数】3
【主要文献】
日高敏隆監修(1996)日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類.平凡社
アカウミガメ


希少 トカゲ目 ヘビ科

シロマダラ
Dinodon orientalis (Hilgendorf)

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】全長30〜70cm、背面の基調色は灰色または白褐色で数十本の黒い横帯がバンド状に入る。幼蛇は基調色が白く、横帯とのコントラストが鮮やかである。
【分布】北海道の一部・本州・四国・九州と沿岸島に分布する。平地から山地まで広く分布する。
【県内の分布、生息状況】夜行性であることで発見されにくい。今回の調査では6市町村で6件確認された。その他地域でも発見の記録があり、分布は広地域であるものと考えられる。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採土地造成
【特記事項】詳細な生息状況の調査・把握が必要である。
【生息データ件数】6
【主要文献】
稲葉修(1999)阿武隈山地の福島県地域における両生類と爬虫類.福島生物, (42):25−34.
蜂谷剛(1994)福島県博物誌, 福島印刷センター(印刷), 福島.
日高敏隆監修(1996)日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類.平凡社,東京.pp. 6-116.
シロマダラ


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。