トノサマガエル |
Rana nigromaculata Hallowell |
|
【選定根拠】近縁種トウキョウダルマガエルと明確に区別できない個体が多く、分布に不明な点が多いため。
【形態】頭胴長50〜95mm、雌雄に明確な体色差がある。背中の中央に緑色または黄色のラインが入る。
【分布】本州(関東平野から仙台平野を除く)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州の一部に分布する。
【県内の分布、生息状況】只見町史作成に伴う調査により確認されている。なお、郡山市、会津若松市、原町市、常葉町、岩代町、磐梯町での調査報告により鳴き声の確認及び写真による報告がある。
【特記事項】他県ではトウキョウダルマガエルと交配することも確認されており、細胞遺伝学的な研究も今後行う必要がある。
【生息データ件数】13
【主要文献】
杵渕謙二郎(2001)両生類・爬虫類(只見町編さん委員会;只見町史資料集4「会津只見の自然」気候・地質・動物編).pp. 95-112.只見町史編さん委員会,只見町.
トウキョウダルマガエル |
Rana porosa porosa Cope |
|
【選定根拠】近縁種トノサマガエルと明確に区別できない個体が多く、分布に不明な点が多いため。
【形態】頭胴長39〜87mm、雌雄に明確な体色差はみられない。背中の斑紋は独立している。
【分布】本州(仙台平野、関東平野、新潟県中部・南部、長野県北部・中部)に分布する。
【県内の分布、生息状況】鳴き声による報告では、福島市、郡山市、いわき市、原町市、船引町、猪苗代町、双葉町、小高町、岩瀬村において報告があり、トノサマガエルと考えられる個体と分布域が重なっている。
【特記事項】他県ではトノサマガエルと交配することも確認されており、細胞遺伝学的な研究も今後行う必要がある。
【生息データ件数】83
【主要文献】
蒲谷鶴彦・前田憲男(1994)山渓CDブックス6カエルの合唱.山と渓谷社.
クサガメ |
Geoclemys reevesii (Gray) |
|
【選定根拠】情報不足のため。
【形態】甲長は10〜25pで、背甲の後半部の縁に鋸歯状の切れ込みがない。側頭部に黄緑色の筋模様がある。
【分布】本州、四国、九州、壱岐、対馬などに分布。朝鮮半島、中国大陸東部、台湾にも分布する。
【県内の分布、生息状況】月舘町、いわき市(稲葉1995)、会津若松市(会津若松市環境課調査)で確認されている。
【生息データ件数】5
【主要文献】
稲葉修(1999)阿武隈山地の福島県地域における両生類と爬虫類.福島生物, (42):25-34.