レッドデータブックふくしまU 淡水魚類/両生類・爬虫類/哺乳類 -060/122page

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未評価 ネコ目 イタチ科

イイズナ
Mustela nivalis Linnaeus
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】情報が1件で同定できる標本等が無いため、生息状況について判断できない。
【形態】性的二型がみられ、雄の頭胴長14.5〜18.2cm、雌の頭胴長11.2〜22.0cm。体重は25〜250g。夏毛が濃い褐色で腹側が白色、冬毛が全身白色となる。
【分布】ユーラシアおよび北アメリカ北部に広く分布する。国内では北海道や青森県、岩手県、山形県で確認されている。本州産をニホンイイズナ(M.n.namiyei ) という。
【県内の分布、生息状況】安達太良山において1983年に保護され、福島県鳥獣保護センターに運ばれた記録がある。
【生息データ件数】0
【主要文献】
福島県森林保全課(1991)福島県獣類生息状況調査報告書.福島県.66 pp.
蜂谷剛(1994)福島県博物誌.福島県印刷センター,福島市.169 pp.
石井信夫(2002c)ニホンイイズナ.(環境省編:改訂版レッドデータブック).


未評価 ネズミ目 リス科

ホンドモモンガ
Pteromys momonga Temminck

【選定根拠】県内一円に生息すると考えられるが、1990年以降生息情報が少なく生息状況について判断できない。
【形態】頭胴長14〜20cm、尾長10〜12cm、体重150〜200gで、ムササビのように前肢と後肢の間に飛膜をもち、木々の間を滑空する。ムササビと比較すると体が小さいこと、目が大きいことから区別される。
【分布】日本固有種で本州、四国、九州に分布する。東北地方には広く分布すると考えられる。
【県内の分布、生息状況】これまでの文献によると誤認されやすいムササビ「バンドリ」とは別に「テノヒラバンドリ」と呼ばれているなど県内全域に生息情報があった。しかし、1990年以降の報告は極めて少なく、只見町や檜枝岐村尾瀬での確認例があるのみである。なお、尾瀬では御池の西に位置する広沢林道で、コウモリ捕獲用のカスミ網にかかった個体(2002年)が確認された。本種はムササビと巣穴を巡って競合し、ムササビよりも比較的高地に生息すると考えられる。確認が極めて困難で詳しい分布状況は不明である。
【生息データ件数】2
【主要文献】
福島県森林保全課(1991)福島県獣類生息状況調査報告書.福島県.66 pp.
蜂谷剛(1965)動物.福島県史25自然・建設編.pp. 469-528.
佐藤洋司(2001)哺乳類.(只見町史資料集4「会津只見の自然」).


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。