理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-046/82page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

ブを用いて,その一定面積の中へ入ってくるれきの大きさと形を数量的にあらわしていくと,上流中流下流の川原にあるれきの変化の様子をとらえることができます。
図-53のように上流では,ごつごつとした大きなれきが4〜5個入ってくるだけて;河原もほとんどなく,水の中にれきが並んでいることがわかりま丸
中流になると,図-54のようにれきの大きさも,上流よりは小さくなり,ひとつのわくの中に多くのれきが入り,形をみても,かなり角がとれている様子がわかります。
さらに下流では,れきの大きさは小さくなり,図-55のようにわくの中に入ってくるれきの大きさは,小さくなります。
上流から下流に移るにしたがって,れきの大きさと形が変化していく様子がとらえられます。
測定に用いるわくの大きさは,一辺が1冊か1.5冊ぐらいの大きさがあつかいやすい大きさです。
中学校でとり上げる場合には,さらに
発展させた観察が可能です。れきの大きさや形をグループ分けして,各測定場所におけるれきの大きさや形の変化を調べると,川の働きによって,岩石がくずされたり,運搬されたり,たい積されたりしていく様子か,よくとらえられます。
また,岩石の種類を調べると,上流がどのような岩石によってできている地域であるかを考えるデータを得ることができます。阿武隈川のような大きな河川ではなく,小さな支流について調べると,流域も限定されるので、遠足などを利用して,学習をさせることができるでしょう
図-53 上流のれきの様子(福島市須川上流)
図-53 上流のれきの様子(福島市須川上流)
図-54 中流のれきの様子(福島市須川中流)
図-54 中流のれきの様子(福島市須川中流)
図-55 下流のれきの様子(福島市須川下流)
図-55 下流のれきの様子(福島市須川下流)

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。