理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-047/82page

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23たい積した土砂はどのようにして岩石に変っていくのだろうか

流水は,けずりとった土砂を溶かしたり,ころがしたりしながら運んで行きます。運ばれた土砂は,水平な地層をつくり,時間の経過とともに岩石に変っていきます。このように地層のたい積が続いている間にたい積した土砂が固まっていく現象を続成作用と呼んでいます。図-56はたいせき岩の顕微鏡写真です。いろい、うな種類の粒がどのようにして岩石に変っていくのでしょうか。
たい積物がかたまって,岩石に変る過程は,おおよそ次のように考えることができます。
1.図-57のAのように,たい積物が自らの重みや,新しいたい積物に押されて,地下深くにうもれて,密に結合するようになります。
2.たい積物の粒の間に含まれていた水は,Bのようにしだいに脱水されて,上のほうにはじき出されていきます。
3圧縮脱水されたたい横物は,粒子の集まりですので,粒と粒の間にはいくらかの空間が残っています。この空間に水に溶けていた炭酸カルシウムやシリ

図-56 たい積岩の顕微鏡写真
図-56 たい積岩の顕微鏡写真


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