理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-061/82page
図-85 5000年前に流した溶岩(吾妻小富士)の分布図にあるように,猪苗代湖から南東部へ分布する石英安山岩類の噴出物や沼沢沼から南東に分布する石英安山類がこれにあたります。
また,新しい火山としては,安達太良や吾妻山からもかなりの量の火山灰や火口」レキかが遠く太平洋までも分布しているのがわかっています。
図-85は,吾妻火山の小富士から流し出された溶岩の広がりの様子をあらわしていますかが空中写真で見ますと,本当によくわかります。
近ごろ,地質学の分野では岩石の年代測定の研究が進;赤して,その岩石が何年前にできたものかを調べることができるようになりました。
県内でも,多くの地域の岩石についてわかってきました。
図-85についても,約5〜6000年前の小富士の火山活動のものといわれております。
このように同じ名荊で呼はれている火山でも,爆発の時期が数度に分かれたり,その時期によっ