小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告1977-025/42page

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領域 比較的理解されている内容 比較的理解が劣っている内容
物質とエネルギー     階でつまづいていることになる。これは,時間の関係で,薬品などはあらかじめ先生の方で準備してしまい,児童が実際に薬品をうすめて実験する機会がないことが考えられるので,実際に薬品を取り扱かわせることも大切である。
 また,このような問題は,算数や家庭科などとも関係の深い問題なのでいろいろな場面で指導していくようにしなければならない。
地球と宇宙 (知識・理解) 1.この領域については,全般を通じて,知識の定着の度合いが低いようである。
 しかし,月の形の理解と太陽・地球月の位置関係については,一応の理解がなされる。すなわち知識としてのみ持つだけで,関連的に理解するに至っていない。
 46年度の調査から見るとわずかながら向上してきているようである。
(正答率全般40.9→44.8)。
1.月・太陽・地球についての空間概念の把握については,かなりの問題点があると思われる。
 全般を通じ,46年度の結果に対して殆んど伸びている分野は少なく,むしろ横ばいの状態で,指導に十分配慮が望まれる。
 この傾向は,問題を分析してみると総じて,子供たちが各天体を,断片的にのみ理解し,関連的に理解していないことがうかがわれる。
 月・太陽・地球のそれぞれを指導する場合には,まったく別々に指導するのではなく,「月と太陽」あるいは,「地球と太陽」というふうに,関連をもたせながら指導すべきであろうと思われる。
(科学的能力) 1.火山の活動や,その岩石などを分析的に見ていくための手法およびその考え方は,ややよいように思う。
 しかしながら他のA.B領域ほどの正答率が得られない。
2.全般的にC領域は,天体的内容および,岩石気象ともに一層の指導徹底が望まれる。
1.C領域は,全般的に低調であるが,中でも,科学的に思考する能力に欠ける。
 昭和46年が全正答率43.0%に対して51年は39.5%に低下している。
2.特に天体C領域については問題点が多い。知識・理解の面でも,やや劣るが.科学的に処理する能力が極めて劣る。

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