領域 比較的理解されている内容 比較的理解が劣っている内容 地球と宇宙 問題点を分析してみた結果,やはり観測が不徹底であるといえる。
観測をさせ,それらのデータをもとに思考させる過程が欠けているものと思う。
この観測は,家庭学習にたよるほかはないと考えられがちであるが,天体観測の内容によっては,十分学校で指導できるものがあることを考えていただきたいものである。(例えば,昼見える月,明るい惑星,太陽などの動きなどをもちいればよい)。
3.指導上の留意事項
1.「実験結果の解釈」や「推測」については向上しているが,「実験計画や条件統制」についての能力が劣っている。
このことは,「探究の方法」のパターンを指導することが中心になり,児童が主体的に探究する場面が少ないためと考えられる。
したがって,実験を行うにあたっては,結果のみを重視せずに,実験計画や,条件統制の段階で,児童の思考を伸ばすような配慮が必要である。2.天体の指導にあたっては,特に,直接,観測をさせることがないため,事実にもとづいたモデル化への発展が十分に行われない。
できるだけ,自然に触れさせる機会を多くする必要があると考える。