小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告-001/63page

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1.調査の概要

1.調査の趣旨

 当教育センターでは,全県的な立場から児童の学力の実態をとらえ,学習指導の改善に役立てることを目的として,「福島県診断標準学力検査問題」に基づいて実態調査を行ってきた。
 本年度は,特に次の観点から本調査を計画し,実施した。

(1)昭和46年度に作成した福島県診断標準学力検査問題は,児童の学力の向上や学習指導における教材の精選・重点化等に呼応して,問題内容の改善を望まれてきている。

(2)新しい学習指導要領が告示され,小学校では53年度から移行措置に入るが,この期に,本県の児童の現有学力をは握し,適切な教育課程の編成や学習指導法の改善のための基礎資料が要求されている。

2.調査内容

小学校第6学年 国語,算数

3.調査対象

小学校第6学年の課程終了時における学力をは握するため,別表1を対象とした。

4.調査方法

(1)標本抽出

 教育事務所単位に,地域区分A,B,Cの層別比例抽出により,2教科1,774の標本を抽出し,信頼度95%,絶対的精度0.2と想定した。

(2)調査時期

昭和52年度 昭和52年4月下旬 中学校1年生

昭和46年度 昭和47年3月下旬 小学校6年生

5.分析方法

(1)コンピューターを使用し,データー処理を行った。

(2)各教科,各領域,小問について,平均正答率,標準偏差を算出した。

(3)学力の変容をみるため,46年度におけるデーターとの比較を行い,正答率の差に着目した分析をしてみた。

(4)地域区分A,B,Cの学力の実態比較は,非還元抽出のためおおよその傾向をは握することにとどめた。

(5)本調査における誤答傾向と46年度と52年度の正答率の推移から分析して,指導法改善の方途をさぐった。

〈別表1〉

年度\学校地域区分 A地域抽出数 B地域抽出数 C地域抽出数 1教科あたりの人数
昭和46年度 426人 579人 105人 1,110人
昭和52年度 438人 374人 75人 887人


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