小学校理科教材指導のてびき-008/80page
(1)直流電圧の測り方
1)先ず,パネル中央にあるレンジ切り換えのつまみを,直流電圧DC.Vにあわせます。
これで,テスターは直流電圧計として動作することになります。
なお,この場合,測ろうとする電圧より高いレンジにすることが大切です。
もし測定電圧のおよその大きさも見当つかないときは,前記の電流・電圧計の場合と同じで,まず大きい数字のレンジでおよその電圧を測ってみて,それに応じて適当なレンジに切り換えるようにします。
2)つぎに赤ピンプラグを測定端子+のジャックにまた黒ピンプラグを−端子のジャックに差し入れます。
3)測定は,赤テストピンを負荷の+側に,黒テストピンは負荷の−側にしっかりとあてます。
4)このときの指針の示す目盛りを読み取ればよいわけです。
ただ,目盛りは多重に目盛ってありますので,慣れないと読みにくいものです。
つぎの具体例で説明しましょう。
上の写真-5は,乾電池の端子電圧を測っているところです。乾電池の起電力は1.5V程度だから,切り換えつまみは〔DC.V〕10にしました。
従って,目盛りは最大10Vの目盛り数列を見ればよいことになります。
この様子は,写真ではわかりにくいので図-9に書き写してみました。明らかに1.6Vと読み取ることができましょう。
図-9
写真-5