小学校理科教材指導のてびき-009/80page
(2)交流電圧の測定
1)交流だから,切り換えつまみをAC.Vにあわせます。
2)赤と黒のピンプラグを,測定端子のジャックに差し込みます。
3)つぎに赤と黒のテストピンを測定しようとする負荷の両端にあてます。この場合,交流だから+−は関係ありません。
4)このときの指針の示すAC目盛りを読みとればいいわけですが,その要領は,DC電圧を測る場合と同じです。
たとえば,実験室の100Vコンセントに電圧が供給されているかどうか,ちょっと調べてみたいときがあります。その場合は,切り換えつまみを〔AC.V〕の250にあわせて上記要領に従って測定すればよいわけです。
トランスの二次電圧も,同様です。また自転車の発電機に発生する電圧も,同じ要領で測れます。
(注)ACやDCについてはP12の電源装置のところでふれていますので,それをごらん下さい。
(3)直流電流の測定
理振法規格の電流計はせいぜい1目盛り1mA程度だから1mA以下の電流を測ることはできません。
しかし,テスターの場合は,機種によって若干異なりますが,理振法規格品でも1目盛り0.01mAで測ることができ,更に最近はμA単位の電流まで測定できるものが普通になってきているので,微弱電流を測るにはテスターが極めて格好のものといえます。
しかし,反対にA単位の強い電流は測定できません。たかだか500mA程度が限度です。
さて,測定の手順は,すでに述べた要領と重複するところがありますが,
1)レンジ切り換えつまみを,DC.mAにする。
2)赤ピンプラグを測定端子+のジャックに,黒ピンプラグを−端子のジャックに差し入れる。
3)測定しようとする電流の流れているラインに,テスターを直列に入れる。この場合,赤テストピンはラインの+側に,黒テストピンは−側にあてる。