小学校理科教材指導のてびき-025/80page

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 この型のしくみは,図-34に示すようにつり輪を取り付けてある部分に押し棒を差し込む口があり,そこから押し棒によって押す力を加え,その力によってばねが伸び,それにつれて指標が動くようになっています。

図-34
図-34

(2)秤量

 ばねばかりの秤量は,力学実験用として一般に200gが多く,最小目盛は2gで,中には最小目盛5gのものもあります。その他に,秤量100g,150gなどがあります。

 小学校の力学実験に使用するばねばかりは,秤量200g,最小目盛2gのものがよいでしょう。

 ばねばかりは,荷重が小さいときは不正確な場合があります。たとえば,秤量200gのものでは,10g付近やそれ以下の測定値は正しくないことがありますので注意を要します。

3 使用上の注意

(1)ばねはかりの精度は,円筒部が外側の筒にふれたり,指標と目盛板の摩擦によって,かなり示度に狂いが出ます。したがって,はかりが滑らかに動くことを確かめてから使用しなければなりません。

(2)正常に使用する状態にして,何もつるさないとき指標が0点を正しく示しているかどうかを確認します。もし,0点を示していないときには,0点調整ねじ(機種によっては目盛板で調整するものもあります。)により0点調整を行います。0点調整がしにくいかできないものは,0点の位置を読み取り,それにより測定値の補正を行うことが必要です。

(3)ばねばかりに示された秤量以上のものをさげてはいけません。また,フック


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