小学校理科教材指導のてびき-027/80page

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かる重さも同じであると考える児童がいます。ばねばかりを用いて,図-36,37の違いを測らせ,支点にかかる重さは,

 (棒の重さ)+(おもり全体の重さ)

であることを理解させます。

図-36

図-37

図-36 図-37

(4)てこの利用(6年)

 1)輪軸のつりあい

 てこの原理を利用して,力の方向や大きさを変える道具として,まず輪軸があります。輪軸についても,一般にはおもりを用いてそのはたらきを調べますが,図-38のようにばねばかりで調べることもできます。

図-38
図-38

 2)定滑車のつりあい

 定滑車のつりあいは,おもりを用いて調べます。書物などには,図-39のようにばねはかりを使っている図を見かけることがありますが,ばねばかりをさかさに使用すると指標がそのまま力の大きさを表さず,さらにばねばかりの重量がつりあいに影響してきまずから,児童に理解させにくくなりますのでさけた方がよいでしょう。

図-39 さけた方がよい例
図-39 さけた方がよい例

 3)動滑車のつりあい

 新学習指導要領では,支点が端にあるてこや動滑車などは児童にとってむずかしいので,扱うとしても発展的な教材として軽くふれる程度になります。図-40のように糸を引く力の大きさをばねばかりで測り,

 (滑車の重さ)+(おもりの重さ)

と比較します。

図-40
図-40


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