小学校理科教材指導のてびき-037/80page
(3)電熱器は,200W,400W切替えスイッチ付きがよいと思います。長い時間一定の熱量を得るのには,電熱器が安定していて良いです。
(4)理振法にはあげてないが,小型のヘアードライヤーがあるとちょっとしたものの乾燥には非常に便利です。
2 使用法
(1)アルコールランプ
燃料用アルコールを8割前後入れて使用します。アルコールランプに線をつけておいて(写真-23参照)そこよりも上になるようにアルコールを補充します。その理由は,アルコールが少ないと,ランプの中にアルコールの蒸気が充満して爆発事故を起こすことがあるからです。
芯は余り出さない。ふたは転がらないように注意してランプの近くに置きます。
使用後は,ふたを横の方からもっていってふたをして消します。消火後,ふたを取ってランプを冷却してから完全にふたをしてしまいます。もし熱いうちにふたをしたままにすると,アルコールがランプの口のところに触れ,ランプの口を割ることがあります。
図-48 アルコールランプと三脚の高さ
(2)ガスバーナー
ガスの机上の元栓をしめておきます。バーナーのガス調節コック,空気孔コックを完全にしめます。その状態で元栓をあけてガスもれのないことを確かめます。
ガスもれがなかったならば,次にガス調節コックを少し開いて,点火します。(あらかじめマッチに点火しておき,2人で協力してやるようにします。)この状態では不完全燃、焼の赤い炎になっていますから,空気孔コックを少しずつ開いて空気を入れていきます。炎が小さいときはガスの量を多くします。完全に図-49のように二つの構造(酸化炎,還元炎)をもった炎にします。最高の温度のところが金網なあたるようにします。
写真-25 ガスバーナーの炎(1)