小学校理科教材指導のてびき-038/80page
バーナーに送るガスの量に比べて,空気の量が多すぎると,炎は吹き消されるか,または火がバーナー内にはいって,円筒が焼けます。このときは一度火を消して,熱くなったバーナーの筒を水でぬらした布で巻いて冷やしてから再び点火します。使用し終って消火する場合,ガス調節コックを使ってガスの炎を小さくし,次に空気孔コックを完全に閉じてしまいます。(不完全燃焼の状態になる)更にガス調節コックを完全に閉じ,最後にガスの元栓を完全にしめます。
図-49 ガスバーナーの炎(2)
(3)電熱器
電気のコンセント(交流100V)に差し込みを差し込んでから,電熱器のスイッチを入れます。
終了後は,スイッチを切ってから必ずコンセントから差し込みを引き抜き,更に,電源の大元のスイッチを切っておきます。
3 使用上の注意
アルコールランプに使用するアルコールにはメタノール,燃、料用メタノール,変性アルコールなどがあります。前二者はメチルアルコールなので,有毒で,沸点も低いので取り扱いを注意しなければなりません。後者はエチルアルコールで飲料にできないように添加物を加えてあります。できるならば後者のほうを使ったほうがよいです。
アルコールの追加は,火を消してからロートを使って行います。
口の部分が欠けたり,ひびの入ったものは引火する危険性があるので使用しない。
また点火したままアルコールランプを持ち運んだり,他のアルコールランプからもらい火をしたりすることは,事故の原因になるので決してしてはいけません。
ビーカーなどを加熱するとき,直接加熱すると割れる場合があるので,石綿付金網を使うようにします。ただし,試験管は直接加熱します。
加熱器具と三脚の関係は,丁度高さが一致したものを使うようにします。アルコールランプを使用するとき,しばしば台を使っているのを見ますが,原則としてはアルコールランプの高さに合った三脚を使用して台を使わないようにします。(例えば三脚の脚を切ってしまうとか工夫する)殊に,不安定な台