小学校理科教材指導のてびき-040/80page
9 体積測定用器具
1 種類
メスシリンダー,メートルグラスなどありますが,メスシリンダーがよいと思います。また材質はガラス,プラスチック製などあります。
容量はどの位のがあればよいのかは,実験にあたって考えますが,小学校の場合20cm3以下は直径が小さく,目盛も細かすぎて使いにくいのではないでしょうか。やはり,50cm3,100cm3を中心に準備したほうがよいようです。また教師用として500cm3を購入しておくと試薬を作る時など便利です。
1目盛の体績と検定公差は,表-6のようになっています。
表-6 メスシリンダーの1目盛の体積と検定公差
種類 10 20 50 100 200 500 1,000 1目盛の体積 0.1 0.2 0.5 1 2 5 10 検定公差 全量の1/50 全量の1/100 全量の1/200 検定合格品には図-51のようなマークが付いておりますから確かめて購入するようにします。
図-51 検定証印
2 使用法
目盛の読み方は水平な台上に置いて図-52のように水際(メニスカスという)の水平方向から読みとります。なれないと割合むずかしいので,目盛線を全周に
図-52 メスシリンダーの目盛の読みかた