小学校理科教材指導のてびき-048/80page
(3)5年 酸素と二酸化炭素 1)酸素の作り方 酸素1リットルを発生させるには,6%過酸化水素水50cm3と二酸化マンガン小豆粒大10粒位の分量をまぜればよい。装置は2)と同じ。 2)二酸化炭素の作り方 1リットル発生させるには,10gの大理石と20%塩酸20cm3を反応させる。容器は10cm3の三角フラスコか外径25mmの大型試験管を使用する。 ※試験管を使用するときは,ガスの発生が激しくなりすぎないことを確めてから,ガラス管付ゴム栓をつけてガスを採取する。 (4)5年 水溶液の性質 塩酸や水酸化ナトリウムは20%液は濃すぎるので水でさらに4倍にうすめて(5%溶液)から実験するとよい。 (5)6年 栄養素のはたらき 1)よう素液 市販の0.1Nよう素液を用いる。 でんぷん液で紫色(加熱すると消えるが,冷えるとまた発色する)消化によって,でんぷんはデキストリン(よう素反応は赤色),麦芽糖(よう素反応はしない),ぶどう糖(よう素反応はしない)と変化する。 2)フェーリング液 消化によってぶどう糖ができることを調べるのに用いる。うすいぶどう糖の溶液にフェーリング液(A液とB液を各1cm3づつ使用直前に混合した液)を加えて加熱すると,はじめ無色沈でんができ,しだいに赤く変る。でんぷんにはこの反応がないので消化の状態を知ることができる。 (6)6年 植物と水 塩化コバルト紙を葉にセロテープで密着させておくと,葉からの蒸散水で塩化コバルト紙が水分を吸収して赤く着色する。 塩化コバルトは無水のものは無色だが,結晶水をもらうと赤に変化する性質を用いた。