OHPの活用とTP制作の手びき-016/152page

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  ・やぶれた部分の補修をする。
 エ TPの充足法
 (ア)市販TPの計画的購入
 最近は,市販されている資料の種類も多く,授業に必要なTPはほとんど出揃っているといえる。しかし,価格の点から,欲しいままに購入するわけにはいかない。それに使用者の習熟度合によっては,購入しても十分に使いこなすことができなくて,せっかくの資料を眠らせてしまう場合もある。
 その学校の予算,OHPの設備状況,他の視聴覚資料,教師の経験度合などをもとに計画的に購入し,充足する必要がある。
 (イ)個人作品の共同利用と定期的な共同製作
 個人製作したものを出し合って,それを整理保管してみんなで使用していくのもよい方法である。しかし,自分の作品には,愛着があり,それを学校備品にしてしまうのには,若干の抵抗がある。そのようなときには,個人の作品をみんなで再検討し,それを共同製作して学校備品にするとよい。このようにすれば,個人作品はそのまま製作者の手もとに戻るし,学校備品にはより秀れた作品が備えられることになる。
 このような共同製作の機会を年,数回定期的に実施すれば2・3年のうちに資料の数はかなり豊富になる。また,作品の検討をしているうちに,教材研究も自然に深まっていく。

3.OHPはどのように利用できるか

 OHPの利用も,小学校から高等学校へと広がり,教科的にみても限られた教科にとどまらず,全教科,特別活動にまで利用されるようになってきた。また,はじめは一部の先生の利用であったが,近頃はすべての先生方が何らかのかたちで利用するようになってきている。
 これは,OHPが板書的利用という日常的な素朴な提示から,合成分解法,模型作動法など複雑な利用法まで,利用者のくふうと利用技術の習得度に応じて幅広い利用が可能であるという特性をもっているからである。
 はじめはOHPの利用のしかたも限られていたが,その後先生方のくふうによりいろいろの利用のしかたが考えられ,発表されている。
 次の図は,一般的なOHPの利用のしかたを列記したものである。
OHPの利用法 TPを用いた利用法

静的な利用法 - 板書的利用法
- チャート的利用法
- 記入消去法
- 合成分解法
動的な利用法 - 移動法
- 流動法
- 動画的利用法
模型や実物を用いた利用法

- 具体物置換法
- 模型作動法
- 実物提示法

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