OHPの活用とTP制作の手びき-112/152page
(2)住空間の計画の指導における作業と作業域の検討例(中学校技術・家庭)
1)期待される効果
サイクルグラフの方法を応用して,洗面器の高さをかえて,洗面動作を調べ,設備や器具の機能寸法の求め方や室内の所要空間を決める方法を理解させる。
2)使用学年 中学校第2学年〜第3学年
3)題材名 洗面器の高さと洗面所の空間
4)事前研究
ア 用具,材料
身長計,巻尺,ポラロイドカメラ,三脚50mm方眼パネル(90cm×180cm)2枚,洗面器(図4),フィルム,洗たくばさみ,豆ランプ8個(図5,図6)
図4 実験用の洗面器
図5 電源箱と豆ランプ
図6 電源箱の内部
イ 実験方法
(ア)室内を暗くできるように準備する。
(イ)洗面器およびパネルをセットする。(図7)
(ウ)被験者の身長,眼高,肩峰高,肘頭高肩幅を測定する。
(エ)被験者の頭頂部,肩部,中指先端部,肘頭部,臀部最突出部に豆ランプを装置する(図8)
(オ)カメラの位置をきめる。
(カ)試写して撮影の条件を決める。
(キ)洗面器の実習の高さは次の3種とする。60cm,75cm,90cm
(ク)洗面器のおのおのの高さについて洗面動作を行わせ,撮影する。