-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-000-02/170page

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はじめに

理科の学習は,自然界の姿や現象について,直接経験を通して,自然から学ぶことが大切であり,特に,生物や地学などの教材においては,自然そのものを素材として,指導することだより有効な場合が多い。しかし,自然は,あまりにも複雑多様てあるため,自然を教材化し観察実習することがむづかしい。そのため,野外学習の必要性を十分認識しながらも,ややもすれば教室内て既製のスライド等の視聴覚教材や,資料などて置きかえ,教室のみの授業に終りがちである。
そこで,理科における野外指導を推進するために昭和51年に当教育センターでは,「理科野外観察の手びき」を編集し各校にお配りし,野外指導にご利用いただいてまいりましたが,今回は更に一歩進めて,各学校周辺の自然を対象として,具体的に
○野外における理科指導をどのように進めるか
○学校周辺の自然を地学教材として,どのように活用するか。
の観点に立って,研究・調査を重ね,小・中学校における野外指導などの実践のための具体的な事例を示しました。
各地域の自然環境にあった野外指導などが,それぞれの学校の児童・生徒の実態に即しつつ進められる上に,本書が参考になることを希望します。

昭和54年5月
所長 佐藤信久


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