-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-025/170page
4) この裏山は,これらの地層が重なってできていることを理解する。
(3) 地層に近づいて観察する。
(A)の地層はやや火山灰の湿った粘土と砂の互層(うすい地層が交互に重なりあっている)で,砂層は淡い白っぽい色をしています。
(B),(D),(E),(F),(G)の地層は火山灰の混った凝灰岩質の粘土層で風化すると表面は淡黄色になりますが,内部は暗灰色です。
(C)は赤褐色をおびた70cmの厚さの砂層で,水分を含んでいる地層です。うすい砂の層は他にも茶褐色や黄褐色をして凝灰岩質粘土層にはさまっています。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
大平橋下流50mの川原
(2) 土手の上から川の流れや,はんらん原,川原の様子を観察する。
1) 水の流れ,はんらん原,川原,橋など川全体をスケッチする。
2) レキなどがつもっている川原は,流れの曲がっている内側にできているか,外側にできているか。
3) 流れが曲がっている付近のはんらん原の岸がけずられているのは,内側か外側か。
4) 水中のぞき箱で,川底につもっている砂やレキを観察する。川原から向う岸に進むにつれ,つもっている粒子の大きさはどう変わるか。
5) また,深さはどう変わるか。