-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-027/170page
2) 上のレキ層と下の黒っぽい地層との重なり関係に注意して,地層をスケッチする。下の黒っぽい地層は黒っぽいすじや,灰黄色の横じま模様が見られます。この方向が地層の重なっている方向です。
3) 学校のある場所は,黒っぽい硬い砂岩や,粘板岩の地層の上に水分を含むレキ岩層が重なってできていることが観察されます。
(3) 地層に近づいて観察する。
(A)の地層は,中生代のジュラ紀に相当するたい積層で,黒色粘板岩と硬砂岩の互層です。地層の重なりは風化面の岩石の色でわかります。岩石の割れ目(節理)にだまされてはなりません。
(B)は50cmを越す大きな円レキからなる段丘たい積層で地下水などを多量に含んでいます。つもった時代は,新しく,今から約1万年ほど前です。
2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
学校裏の宇多川の川原
(2) 川原の全体のようすを観察する。