-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-035/170page
西側で,茶褐色のうすい砂層を追いかけさせて,地層の広がりを,理解させたい。
(3) 地層に近づいて観察する。
(A)層は淡黄色の塊状で成層は見られない粘土層です。
(B)層は20cmの厚さの砂に混じった粘土層で色は黄褐色です。
(C)層は30cmの厚さの砂層で色は茶褐色です。
(D)層は10cmの厚さの砂質粘土層です。
これらの地層は,新第三紀の縦断世の末のたい積物ですから固結度も弱く,やわらかい地層です。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
日下石川下流の大迎橋付近の川原
(2) 土手から川原の様子や,水の流れを観察する。
1) 土手の上から,水の流れや,川原や,州などをスケッチする。
2) (A)の付近は,水の流れが曲がって流れているが,川原は流れの内側にできているか,外側にできているか。
3) また川原の反対側の岸の様子はどうか。州などができて浅くなっているか。岸がけずられているか。
(3) 川原におりて観察する。
1) (A)の付近で,川原から向いの岸に進むにつれて,深さはどう変わっているか。
2) 水中のぞき箱で川底をのぞき,砂が流されている様子など観察する。