-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-058/170page
国道沿い,富田橋より西に100m
(2) 流れの蛇行と川原のようす。
1) 土手に立って川をスケッチする。
その際,水の流れや,川原,州などを書き入れる。
2) 水の流れがカーブしている所で,川原はどちら側(内側,外側)にできているか。
3) 川の合流点を観察して,(ア),(イ)どちらの流れの方方が,はたらきが強いか話し合う。
4) 川原は砂がつもってできている。他の大きな川のように川原にレキが見られないのはどうしてだろうか。
5) 地図から富田川の上流の地点を調べる。上流は阿武隈山地でなく平野部にあるため他の川原のようにレキは見られない。
6) 川原におりて川原から反対側の岸に向って,深さがどのように変わるか調べる。
7) 川原の近くと反対側の岸近くで川の流れはどちらが速いか調べる。
8) 大雨のあと,川の流れはどのように変わっているか,また,川原はどのようになっているか調べる。
(3) 川原の砂の表面に見られるきざなみの模様
富田橋から上流に50mほど歩くと、川原の砂の表面にさざなみの模様が見られます。これは連痕(れんこん)と呼ばれています。この連痕は,ほぼ平行した波状のでこぼこで流速,水深などの条件が適当な時に水流や波浪の作用で形づくられるのです。