-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-057/170page
1) 一つの崖で地層の重なりや,地層のずれ方などをスケッチする。
2) 地層の色や特徴があったら,スケッチの中に書き入れる。
(3) 崖に近づいて,地層の重なり方や,厚さ,水を含む地層と粒の大きさなどを観察する。
崖で一番目立つ地層をさがそう。この茶褐色の地層にさわってみるとザラザラした粗い砂岩であることがわかります。
(A)層と(B)層をさわってみると,粒の細かい泥岩であることがわかります。
(A)層は暗灰色で(C)層と違うように見えるが(C)層は雨水などのため鉄分がさびて淡黄色に見えるわけで,けずると中はやはり暗灰色で(A)層の泥岩と同じであることがわかります。
粗い砂岩層を注意してみると,水分を含んで湿っている。それに対して泥層は乾燥しています。それで水分を含む地層はどんな特徴のある地層であるかが考察できます。
(D)層のように途中で切れ,上下にずれているのが観察されます。これを断層と呼んでいます。
(4) 三方面にグランドを囲むように崖が見られる。地層の中で目立つ茶褐色の砂岩を追ってみよう。
コの字型に見られる崖の砂岩層から,この砂岩の広がりを立体的にとらえることができます。
この山は,これらの泥岩や砂岩が重なって,できていることが理解できます。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所